史上最大のトラブル
皆様、帰国致しました。現地から更新出来ず申し訳ありません。
列車内でパスポート、チケット、携帯電話、カメラ等の入った鞄を取られてしまいました。連絡を取る手段全てを失くしてしまい、オランダでお会いしたKepetaさんご夫妻をはじめ、色々な方に助けて頂いていなければ、今頃ここにはいないかも知れません。
無事帰国し多少は冷静になったので、何が起こったのか書いてみようと思います。
靴店訪問、エトルタ、サヴォア邸などのフランスでの観光、その後、ブリュッセルにて急遽入った仕事関係の予定を終え、早朝の急行列車でアムステルダムに向いました。
国際特急とは違い乗り込む際に切符の点検がないので、誰が入って来るか分かりません。前回の訪蘭の際は帰りのTHALYSで酷い目にあったので1等車に乗りましたが、2等車と違って車両にほとんど人がいません。案の定、ブリュッセル南駅から、車両をあまり人相のよろしくない方がうろついていました。
カメラや貴重品の入ったバッグの他に、スーツケースとダッフルバックを持っていたので、全てを管理出来るように椅子の上に置き(結局これが最悪の事態を招きます)、アントワープまでに3度ほど席を移動しました。
カメラと貴重品の入ったバッグのみを持ち、車内でトイレに行ったのですが、トイレの手洗い場で水道の調子が悪いらしく、前に入っていた人に水を掛けられてしまい、ジャケットに入れていたパスポート、チケット、携帯電話などを乾くまでのつもりでバッグに移しました。
その後、人が通らなかったこともあり小説を読んでいたのですが、アントワープかロッテルダム(被害の際の状況記憶が未だに曖昧です)を過ぎたあたりで、ア○ブ系男性が来て私の席の横で財布から小銭を落としたのです。『小銭ばら撒き?引っ掛かる訳がない』と思い拾わなかったのですが、荷物からは目線を切ってしまいました。しばらくして荷物を見ると、カメラの入ったバッグがありません。
追いかけようにも他にも荷物があるので動くことが出来ません。
パスポート、チケット、携帯電話、保険証書、緊急連絡先の一覧など、財布以外の旅に必要なもの全てを失ってしまいました。集合場所のスキポール空港にKepetaさんが来て下さることになっており、お会い出来ることだけを信じて途方にくれながら移動。。。何度か来たコントロールの方に事情を説明したら、スキポールに着き次第警察に届けることを指示されました(物凄くゆっくり話してくださいました)。
スキポール空港に到着するとKepetaさんが迎えに来てくださっていました。事情を説明して警察につれていって頂いたのでが、頭が真っ白な私は警察官の話す簡単な質問にすら全く受け答え出来ません。犯人像や状況が思い出せないこともあるのですが、(いつもなら問題のない)平易な英語すら出てきません。。。(パニックは怖いです)
Kepetaさんが通訳をしてくださり、何とか証明書を発行してもらい届出は終了しました。
チェックイン予定のホテルに移動しました。全く冷静さを欠いていた私に代わって、Kepetaさんがチェックインの取り止めや、ロビーのインターネットの使用許可などホテルとの交渉をして下さり、携帯電話もお貸し頂いたので、何とか通信環境を整えて必要な連絡(携帯電話停止、航空会社への連絡、在住の知人への連絡)などを取ることが出来ました。(知人を通じて大使館関係者からもご連絡を頂き、帰国に必要な手続きなど対処方法など親切に教えて頂きました。)
けいとさんはやるべきことを箇条書きにしてくださったり、飲食物を買って来て下さったりとバタバタしている間中、お優しいお気遣いを頂きました。
何とか目処が付いて夕方にお二人とお別れしましたが、不愉快極まりないことに巻き込み、ご迷惑をかけてしまい、せっかくの再会の機会を台無しにしてしまいました。もしご夫妻に助けて頂いていなければ、あのパニック状態の私はもっと不味い状況に陥っていたことでしょう。
必要書類、手続きを終え、『帰国のための渡航書(日本への)』を頂き、昨日帰国しましたが、事件以後、帰国までずっと不安な状態が続きました。
今回はパスポートのコピー、戸籍抄本の写し、保険証書、行程表、など旅に必要な書類まで全て盗難されてしまったのですが、海外で必要なものがなくなると本当に大変なことになります。どういう状況であろうとパスポートや携帯電話は体から離さず、必要な書類は複数のコピーを複数の箇所に分けて持つようにしなければいけませんね。。。
私の場合はうまく帰国出来、体は無事だったので、まだ良かったほうなのですが…。
旅慣れているつもりでも海外では何が起こっても不思議ではありません。細心の注意が必要です。。。(私は甘かったです。)事故にあったら躊躇せず最寄の大使館に連絡してください。警察に届けても連絡をしてくれます。
帰国後に保険会社に電話したところ、乗車時から狙われており、水を掛けられたことも含めて大掛かりにはめられているとのことでした。。。本当にびっくりするくらいエレガントで鮮やかにやられました。
お世話になった方々、本当にありがとうございました。
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なんて酷い目に・・・、そんな状況でしたら誰でもショックを受けて普通にはなれないと思います、
パスポートや書類も勿論ですが精神的なことを考えたら大変な被害だったと想像できます。。。
silverさんの様にとても旅慣れていても、そうした災難を防ぐのは難しいと思いますし、
復活祭前後は、窃盗団も観光地や列車等に集まると聞きました、
気をはっていても一瞬の出来事は、やはり難しい気がします。。
とにかく無事に帰れて本当に良かったです、そしてご友人ご夫妻様がご一緒で良かったです、
ショックを受けている中、サポートや心遣いはとても心強かったと思います、
まだ不安な気持ちが残っていると思いますので、ゆっくりとして下さいね。
2008/3/21(金) 午後 3:43
silverさんがここまで混乱されてしまうなんて、本当に大変な事態に陥ってしまったのですね。ブログの更新がなかったので、少しおかしいな・・・って思っていました。不幸中の幸いで無事に帰国できて良かったですね。差別的な目で見てはいけませんが、やはり・・・1等車に場違いな人が乗り込んで来る時は何か企みがなければありえないと思います。私もパリでやられた時は、いつ盗まれたか全く解りませんでした。今は精神的にも体力的にもお疲れでしょうから、ゆっくりお休みください。
2008/3/21(金) 午後 8:01
りこさん、パスポート、チケット、携帯電話さえ無事ならもう少し冷静にいられたのですが…。海外で『自分を証明する正式な書類』を失くすと大変なことになるというのを、身をもって知りました。。。
結果として、パスポート等の貴重品は体から離さないという基本的なことが出来なかったので、自分の不注意だとも言えます。
冷静でいられなかったので、ご友人がいてくださって本当に良かったです。
来月にも渡欧がありますので、引きずらないようにしなければいけませんね。
2008/3/21(金) 午後 9:31
BICHETTEさん、中途半端に旅慣れたつもりが一番危険だということを、今回は身をもってわかりました。自分が悪いのですが、次回からは色々な意味で人を見る目が変わってしまいそうで怖いです。
こちらのドロボウ、驚くほど鮮やかですね。。。
2008/3/21(金) 午後 9:34