「 九 州 」 地 域 の 声



ダイハツ九州(株)
取締役総務部長

近 藤 裕 一
大分県中津市

九州における循環型高速道路ネットワークの早期構築を!

 大分県中津市、福岡県苅田町、宮若市にはそれぞれダイハツ九州(株)、日産自動車(株)及びトヨタ自動車九州(株)が進出しており、北部九州自動車生産拠点として2006年の3社生産台数は100万台に達しております。生産台数の増加と共に部品メーカーの集積も進み、当社における部品の調達率は九州、山口地区で50%まで上がっています。
 自動車業界において、コスト削減は重要課題であり、部品については生産工程に合わせ、必要な量を必要な時に供給して頂くことにより、部品在庫の削減を進めております。
 物流時間の短縮は物流コストの削減、納期遵守の面で優位となります。このような観点から、地元調達の拡大が必要であり、そのためには自動車メーカーと部品メーカー間の基幹物流網の早期構築が不可欠となります。
 東九州自動車道は北九州から苅田北九州空港ICまでの8.2kmが開通しましたが、全線436qのうち開通区間は89qとわずか20%に過ぎず、一般道に頼らねばならない状況のため、渋滞が多いばかりか事故や災害等の緊急時 には物流網が遮断されてしまいます。高速道路網を整備することで、一般道の交通渋滞が緩和され、また、沿道環境の改善や地域間交通の円滑化が図られ、緊急時の迂回路としての機能、更に企業進出についても期待ができるようになります。交通インフラ整備により、目的別道路選択や安全性の向上、渋滞緩和によるCO2排出量削減も見込まれます。
 我々は地域の皆さんや地元関連企業の皆さんと共に発展することを切に願っており、一日も早く九州における循環型高速道路ネットワークが構築されることを期待しております。




道守かごしま会議
代表世話人

田 島 直 美
鹿児島県薩摩川内市

「いのち」をつなぐ生活道路の整備を!

 「道守かごしま会議」は、地域の住民と行政の「協働」により地域の活性化のため活動し、「日本風景街道」のひとつ「錦江湾あったまる〜と」の整備にも取り組んでいます。人口減少・高齢化が進む鹿児島では、地域の魅力向上で、その他の地域との交流人口も増加するものとおおいに期待しています。
 鹿児島には、「桜島」をはじめ「指宿」、「知覧」、「霧島」、「薩摩川内」など風光明媚な場所がたくさんありますが、地形的な特性があるため各地との道路交通網の整備はまだまだ遅れていると思います。
 かつて私の娘が緊急入院したとき、手術が必要ということで娘婿が呼び出され、私はハラハラしながら到着を待っていましたが、夕方のラッシュの時間帯ということもありなかなか到着しなかったことがあります。
 また、昨年の県北豪雨災害では出水市や川内川流域の市や町では、土砂崩れや河川の氾濫で道路が分断されたため、被災者救出や災害復興支援に支障をきたしました。このように道路は人や物を運ぶばかりでなく、周辺地域で生活する私たちの「いのち」を運んだりつないだりしてくれます。少子高齢化社会となり、また小児科病院や産婦人科病院の減少などにより、ますます地方から都市へ搬送されることが多くなるのではないでしょうか。
 近年の異常気象による集中豪雨や台風の多発などによる、災害時の緊急幹線道路が必要であるとともに、その周辺住民や市民団体の組織づくりも急務となってきています。これからの日本を担う子どもたちや生み育てる母親、またそれを支える祖父母、地域社会が安心して暮らせ、豊な地方都市となるように「いのち」をつなぐ幹線道路や高速道路の早期整備を願ってやみません。




主婦
黒 木 昌 代
宮崎県門川町

大切な財産である子ども達のため高速道路の整備を

  私が高速道路の必要性について考えるようになりましたのは、高速道路が利用できたら、長崎に単身赴任している父親が、宮崎で暮らす幼い子どものもとに、もっと早くもっと頻繁に帰ることができるのにと感じたからでした。道路網の整備は子育て支援に繋がると実感しています。さらに、高速道路が果たす役割は産業、経済など様々な分野に及ぶと認識を深めています。農業や観光産業においても人や物の流れをよくすることが、重要課題となっています。
  それだけに、高速道路の建設を採算性だけで判断しないで頂きたいのです。高速道路は、宮崎県民の大切な財産である子ども達が、自分に誇りを持ち、自信と希望を持って暮らせる豊かな地域づくりのために、どうしても、必要な基本的社会資本であることを、ご理解頂くよう切にお願いいたします。




鹿屋経済同友クラブ
会長 田 中 俊 實
鹿児島県鹿屋市

地元住民の悲願である東九州自動車道の整備を

  私が愛してやまない大隅地域は、日本の食料基地と呼ばれるほど農林水産業の盛んなところです。港湾、空港、高速道路などが密接に連携する高速交通ネットワークの整備を行うことによって、恵まれた自然を生かした新鮮な野菜・魚介類などの農畜産物を消費地へいち早く供給することができるので、出荷先の拡大を図ることにもつながります。
  また、東九州自動車道が整備されますと、鹿児島市や宮崎市などへ半日交通圏や一日交通圏が拡大することになります。そのことにより、高い都市的サービスを受ける機会が増えるとともに、通勤・通学などの利便性が向上し、地域に定住する魅力が格段に拡がり、それまで都会へ都会へと流れていた人口流出が抑制され、人口増加の効果により地域が活性化することになります。
  鉄道も高速道路も存在しない私たちの町にとって、東九州自動車道の完成は、地元住民の悲願であり、地域全体の夢をかなえる切実な手段であると確信しています。




"中九州横断道路"の
早期完成を願う女性の会

代表 堀  幸 子
大分県竹田市

子供や孫たちのために中九州横断道路の早期完成を

  私達の街竹田市は、日本中、いや世界中の人々に誇れる心優しい人々、美しい自然、歴史的な文化財や遺跡、産物等々に恵まれています。
  残念なことに、この素晴らしい環境社会も今や存続の危機にさらされています。産婦人科や小児科、高度医療を受ける病院に駆けつけるには2時間近くを要します。この地を訪れるにも空港から、2時間はかかります。これらの悪条件が私たちの街の過疎化へ拍車をかけています。都会の網の目のように張り巡らされた高速道路を横目に見て、一本でもいいから私達のところにあったら、もっと私達の街は活性化されていたのではと思うとやり切れません。
  道路特定財源の一般財源化、道路公団の民営化、高速道路の無料化等々・・・・冗談じゃないですよ!地方の切り捨ては止めて!と声を大にして叫びたい気持ちです。
  子供や孫達に、少しでも住み心地よい豊かな社会を残してやるために、"中九州横断道路の早期完成"を切に、切に望んでいます。




道守長崎会議
代表世話人 
阿 野 史 子
長崎県長崎市

地方の道路整備の充実を

 私は日頃より地域の道路の植栽、清掃あるいは調査活動、地域の町づくり等に取り組んでいるボランティア組織のネットワークである「道守長崎会議」の代表をしています。この組織は九州各県、それぞれの地域で活動していたグループのネットワークをつくって、お互い情報交換をしながらさらに有意義な活動につなげていこうと作られ、今年の2月にスタートした「道守九州会議」の長崎地区の組織です。
  かつて道は人々の情報を繋ぐという役目を持っていました。IT時代に入ってどこにいても情報は瞬時に手に入れる事が出来るようになりました。しかし、今回の新潟中越地方の地震の報道で、災害による道路の倒壊により、いかに多くの人達が命の危険に晒されているかを知って、改めて私達が日常生活を送るためには、人とひとの支援を繋ぐ道路が不可欠であると痛感しました。一極集中、過疎化、少子化など現在の日本がかかえている大きな課題には地方の道路を充実させることが一つの解決策だと思います。
  私達住民も生活者として日常の道路美化など出来る事はいたしますので、日本中どこでも行きたいところに行くことが出来る道路づくり、住みたいところに住むことが出来る道路づくりをお願いいたします。




蒲江町道づくりを
考える女性の会

会長 冨高 かをる
大分県蒲江町

女性の切なる願い 東九州自動車道の早期完成を

 「九州の道路地図を、一度開いて見て下さい。」
  「西九州に比べ、東九州の立ち後れが一目瞭然です。」特に、私の住む大分県最南端の蒲江町は、大分県と宮崎県の県境にあり、人口九千人程の小さな町ですが、道路環境は極めて悪く、そのうえ鉄道も通っていません。
  入り組んだ美しい海岸線沿いに走る国道388号が主幹道路で、水産業の産物であるブリ・ヒラメ・カンパチなどの美味しい商品を、都市部や首都圏などに供給するための産業道路であり、子どもたちの通学路や町民の生活道路でもあり、人間と大型トラック等が共存している状況です。このような道路環境を改善するため、高速道路の必要性を痛感し、女性の会を立ち上げ日々奮闘しています。
  女性は、第一に家族の生命を守る事を念じていますし、地域経済の発展も切なる願いです。また、地方にとって高速道路は、人々を大きな豊かさへと導く原動力だと思います。東九州自動車道の早期着工・早期開通が、21世紀を担う子どもたちを育てるためにも、大きな希望であって欲しいと願っています。




ロードネット佐賀
世話人
三原 ユキ江
佐賀県佐賀市

地方の道路整備の充実を

 日本の宝である有明海の湾岸に佐賀・福岡・熊本を繋ぐ『有明海沿岸道路』が計画されていることを知りました。道路は知らない間に完成し、利用してきたというのがこれまででしたが、これからは出来ていた道ではなく「女性や生活者の視点を取り入れた道」とすべきだと言う強い意思から3年前に結成されたのが、道を研究する会『ロードネット佐賀』です。
 「歩くみち、人のみち、つながりのみち」をキーワードに人と人とがネットワークを結び、楽しく道を語り、道やまちづくりの活動をしていこうと結成されました。道の必要性、意義等、見学会を通して勉強し、「有明海沿岸道路建設」は地元の声を反映した道路とする為に、地元の主婦などと2年をかけミニ座談会を行い、そこでは「親の介護に行くため」、「農産品の物流」また「まちづくりをして人を呼び込む」など早期実現への思いが切々と語られました。
 2年後には団塊世代が次々と一線から身を引いてきます。その方々のスローライフ、ゆっくりした旅をするのに佐賀は向いているのではないでしょうか。有明佐賀空港をハブにして、各市町村を40分以内で往来可能となれば、有明沿岸道路と国道203号(佐賀唐津道路)がリンクされ佐賀空港から有明海と日本海(玄界灘)の二つの海を取り込んだ観光ルートが実現でき、その為にも「道づくり」は必要不可欠だと考えています。




宮崎みなみ生活
「いきいき」ロード
女性の会

代表 山口 勝子
宮崎県日南市

親子の絆をつなぐ道づくり。東九州自動車道の早期整備を!

 「双子の孫が熱を出した、宮崎市に住む共働きの娘の子育てを助けたい」と思っても、私の住む日南市と宮崎市を結ぶ国道220号は、片側1車線の道路で1時間以上時間がかかりますし、雨が連続して170ミリ以上降ると通行止めとなります。苦しむ娘のもとにかけつけることができず、何度もつらい思いをしました。道路は親子の絆をつないでいるのです。
 このような中、日南市と宮崎市をつなぐ東九州自動車道の新直轄区間「北郷〜日南間」の中心杭設置式が11月15日に日南市で行われ、私も地域の女性の方々の代表として、早期整備と親子の絆が更に深まることを願って中心杭を打ちました。
 ところが、ようやく東九州自動車道の整備に向けた動きを肌で感じることができるようになった矢先、中央では、「道路整備はもう十分である」とか「道路特定財源を他の目的に使おう」といった意見が出ています。これは、私たちのような地方で生活する者を切り捨てる動きであり、到底容認できません。
 特に、東九州自動車道の新直轄区間などは、道路特定財源が一般財源化されれば、完成が遅れるのではないかと大変危惧しています。私たち女性も納税者です。道路を造って欲しいから税金を負担しているのです。中央に対し、道路特定財源の確保を強く要望していきたいと考えています。




日産自動車(株)
九州工場

総務部地方渉外
担当部長

田中 直
福岡県京都郡苅田町

東九州自動車道の一日も早い完成を!

 北部九州地域においては、1975年の当社九州工場進出が基盤となり、近年、自動車メーカー各社の工場立地が進み、九州全域で自動車部品製作などの関連企業の立地も進んでいます。日本の車両生産工場は、海外、特に中国・東南アジア等の生産工場と車両生産に関わるコスト競争を繰り広げており、そのための取組みとして、在庫部品の削減を強力に推し進めています。
在庫部品の削減のためには、必要な量の部品を指定場所に指定の時間通りに届けて頂く必要がありますが、それには渋滞のない、安全な道路網の整備等、交通インフラの整備は重要な解決策です。物流時間の短縮・円滑化が進めば、九州全域への工場立地は更に加速化するものと思われます。
 今年の2月26日に東九州自動車道の起点にあたる北九州ジャンクションから、苅田北九州空港インターチェンジまでの間8.2kmが開通しましたが、一方、当社工場のある苅田町から以南、主要な一次部品メーカーが立地している東九州方面へは、一部で高速道路が開通していますが、ほとんどは一般道しかありません。一般道は渋滞も多く時間が読めません。
また我々産業界からみると物流道路でありますが、地域住民にとっては、重要な生活道路でもあります。高速道路の1日も早い完成により、交通渋滞が減少されるなど、沿道環境を改善することができるとともに、早く安全な「物流」を実現することができます。東九州自動車道の1日も早い全区間完成を期待します。




熊本の道を語る
女性の会

代表 中村 幸子
熊本県熊本市

健康で安心してくらせる「熊本の道路」の早期整備を!

 熊本の道を語る女性の会は、平成4年から「美しい地域は、美しい道から」を合言葉に生活者の視点から道について考え行動をしています。  熊本県は、道路整備に関して様々な課題を抱えています。熊本都市圏では、公共交通機関網が不備なため、私たちのくらしはマイカーに頼らざるをえず、その為、市街部は慢性的な交通渋滞が発生しています。
さらに、環状道路が未整備なため、国道3号が繁華街のど真ん中を通っており、物流を担う大型トラックが街中へ流れ込み大気汚染などの環境問題が発生しています。
また、一大観光スポットである阿蘇は、年間1600万人の集客を誇っていますが、その殆どが休日に集中するために、週末、東西南北の道路で大渋滞が発生しています。観光客の皆さんからは不満を頂戴し、貴重な野生植物など阿蘇の自然も脅かされています。ですから熊本都市圏における「環状道路の整備」や阿蘇の渋滞を解消する「中九州横断道路の整備」は絶対に必要です。
さらに、将来的には「熊本天草幹線道路」が整備されることにより広域的な交流が実現できると思います。人も地域も健康で明るいくらしを育むためにいろんな道路の整備が必要です。
 熊本は都市の大きさに比べ道路が未整備で立ち遅れており、以前から道路の整備をお願いしていますが、時間がかかりすぎています。私たちのくらしに欠かせない道づくりの財源である道路特定財源をもっと生かせないものでしょうか。立ち遅れている地方の道路整備を早急に進めて頂くために、この財源をぜひ確保し有効に使って頂きたいと思っています。





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