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【国際】

ダライ・ラマと会談 米下院議長、中国反発も

2008年3月21日 20時39分

 21日、インド北部ダラムサラで、ダライ・ラマ14世(左)とあいさつするペロシ米下院議長(AP=共同)

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 【バンコク21日共同】人権派として知られるペロシ米下院議長(民主党)が21日、インド北部ダラムサラのチベット亡命政府を訪問し、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世と会談した。AP通信が伝えた。

 中国チベット自治区で暴動が発生して以来、外国の要人がダライ・ラマと会談したのは初めて。中国政府は暴動について「ダライ・ラマ集団が扇動した」(楊潔☆外相)などと激しく批判しており、こうした中、ペロシ議長が訪問したことに対し、米国への反発を強める可能性がある。ブッシュ政権も対応に苦慮しそうだ。APによると、訪問自体は、暴動が起きる前から計画されていた。

 議長はダライ・ラマとの会談後「中国のチベットなどでの弾圧に世界が反対の声を上げなければ、人権について意見を表明する倫理的な資格を失うことになる。チベット情勢は世界の良心に対する挑戦だ」と語り、中国への強硬姿勢を表明した。

(注)☆は竹カンムリに后の一口が虎

 

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