裁判について
March 15, 2007
ワンズの事で、皆様には大変ご心配をおかけしております。ごめんなさい。
また、サイトの更新もままならず更にお怒りの事お許しください。
去る2007年3月15日10時15分より大阪地裁に於いて第一回口頭弁論が行われました。
以下はその内容です。
アークエンジェルズ代表理事 林 俊彦氏からの訴状
訴状の内容
所有権確認等請求事件
訴訟物の対価 金380万円
貼用印紙税 金2万4千円
請求の趣旨
1．原告の被告間において、別紙物件目録記載の犬18頭は原告の所有であることを確認する。
2．被告は原告に対し、別紙目録記載の犬18頭を渡せ。
3．被告は原告に対し、前項の強制執行ができないときは、強制執行ができない犬について、別紙物件目録記載の価額欄記載の各金具を支払え。
4．訴訟費用は被告の負担とする。
との判決ならびに2〜4項につき、仮執行宣言を求める。
請求の原因
1．原告は動物愛護を目的とする法人格なき社団である（定款）
被告はペットショップを営むものである。
2．原告は別紙物件目録記載犬18頭の所有者である。
すなわち、同目録No.1〜14の犬は広島のドッグ・パークに居た犬で、同犬は同園の共同経営者2人中の1人であったドッグプロダクションこと武田竜夫の所有にかかるものであったが、平成17年6月経営不振による同園の閉園に伴い、同人はその処分に困り、犬に餌などを与えなかったことから社会問題となり、原告が救済に乗り出し、平成18年9月30日同人からこれらの贈与を受け、飼育し、里親を探してそれが見つかれば里親に預けていたものである。
また、同目録No,15〜18の4頭は原告が大阪市動物管理センターから平成18年11月28日と同年12月1日に譲り受けたものである。
3．同園を平成18年12月中に明渡すために原告は被告の協力したいという好意的申出を受け、平成18年12月16日と17日に犬18頭を被告に一時的に預けた。
4．原告のスタッフが12月20日に帰阪して被告に犬18頭の返還を求めると、被告は突如原告からこれらの譲与を受けたと言い出した。
5．しかしながら、原告は動物愛護団体であり、被告に預けて金儲けの道具に使われるようなことはできないし、また原告が第三者に犬を譲渡するときは、約定書を交わして引渡しをしているが、被告とはそのような約定をしたこともない。
さらに、被告は報道番組の取材等には犬18頭を預かっていると認めたものである。
6．よって、原告は被告に対して、犬18頭の所有権確認とその引渡しならびに、平成19年1月19日の執行官保管を命ずる仮処分決定に基づき、執行官保管したとき、執行できなかった犬もいたので、引渡し不能に備えて代償請求するため本件請求に及ぶ次第である。
以下は、上記に対して、こちら側が出した答弁書です。
答弁書
第1 請求の趣旨に対する答弁
1．本件訴えを却下する。
2．原告の請求をいずれも棄却する。
3．訴訟費用は原告の負担とする。
との判決を求める。
第2 本案前の答弁の理由
1 「法人でない社団」ではない
〔1〕原告は、動物愛護団体を目的とする法人格なき社団である旨主張している。しかし、原告は民事訴訟の当事者能力を有する法人でない社団に該当するとはいえない。
民事訴訟法29条の法人でない社団といえるかどうかを決定する要素としては、�ー莪�上一個の主体として独立した存在であること（対外的独立性）、��団体として組織が整っていること（管理、運営方法、意思決定のための手続き、代表者など。内部的組織性）�９柔�員個人から切り離された存在であること（対内的独立性）�す柔�員の財産から独立した団体が財産を存在すること（財産的独立性）が挙げられる。（最判平成14年6月7日民集56巻5号899頁等）。
原告は上記4点において法人でない社団といえるだけの実体を明らかにしていない。
権利義務の主体となることができない団体を訴訟当事者として判決をしても、真の紛争解決基準にはならない。
したがって、原告は、法人でない社団に該当することを明らかにするべきであり、また、裁判所においても民事訴訟規則14条に基づき、原告に対し当事者能力を判断するための必要な資料を提出させるべきである。
（2）原告の当事者能力の有無を判断するにあたっては、特に、以下の点が明らかにされるべきである。
A 財産的独立性に関して
� ．◆璽�エンジェルズ（以下「原告団体」という）独自の財産はあるか。
�◆々�島市佐伯区由来町の「ひろしまドッグぱーく」で衰弱した犬を救助するとして集めた寄付金及び物資（以下「寄付金等」という）は原告団体の財産か、代表者林俊彦個人（以下「代表者林」という）の財産か。
�� 原告団体の財産と代表者林の財産はどのように区別されているか。
原告団体は寄付金等をどのように代表者林の財産と区別して管理していたのか。
�ぁヾ麌婉發鯊緝充堽咾陵其盡�座に入金したことはあるか。
あるとすれば、入金した寄付金は代表者林に帰属することになるのか。なるとすれば、その根拠は何か。代表者林に帰属しないとなれば同一口座において原告団体の預金と代表者林の預金とをどのように区別して管理するのか。
B 内部的組織性
� ＾媚弖萃蠅呂匹里茲Δ帽圓辰討い襪里�。どのような意思決定機関があるのか。意思決定機関の会議は開催されているのか。会議の議事録はあるのか。
�◆〆盪佐浜�を行う組織機構は存在するのか。あるいは、財産管理を行う担当者を選任しているか。
�� 寄付金等について、だれから、いつ、どのくらい寄付等があったか把握できるように管理しているか。
�ぁヾ浜�しているとすれば、寄付金等の全容の公表が2007年2月27日の記者会見までに遅れた理由はなにか。
C 対外的独立性に関して
これまで、取引上一個の主体として、どのような取引を行ってきたのか。
2 「法人でない社団」制度を濫用している
（1）仮に、原告が民事訴訟法29条の法人でない社団にあたるとしても、代表者林は法人でない社団に当事者能力を認めた趣旨を逸脱し、「法人でない社団」であることを濫用している。
代表者林は、ひろしまドッグぱーくの衰弱した犬を救済するとして、全国から多額の寄付を集めた。2007年2月27日公表の金額で1億2610万円の寄付金が集まったのは、「アークエンジェルズ」という団体が救済に乗り出しているという信頼感を寄付者に与えたからである。
代表者林は、団体性の効果を十分知った上で「大阪市認証団体第1号」を称するようになった。これも代表者林が「団体性」に着目したからである。
（2）「法人でない社団」制度を濫用しているかどうかを判断するために、以下の点が明らかにされるべきである。
� ‖緝充堽咾蓮◆崑膾綮塲Ь效賃梁�1号」という名称を対外的に用いたことがあるか。あるとすれば、その時点で、大阪市の認証を受けていたのか。受けていないのであれば、なぜ、上記名称を使用することになったのか。
�◆仝狭陲蓮�大阪市動物管理センターから犬の団体譲渡を受けたことがあるか。あるとすれば、その後一時飼養者あるいは最終飼養者に犬を交付したことがあるか。あるとすれば、一時飼養者あるいは最終飼養者が決定されたことを大阪市動物管理センターに報告したか。
�� 原告は「動物愛護を目的とする団体」であると主張しており、動物の愛護及び管理に関する法律（以下「動物愛護法」という）第1条の目的や第2条の基本原則にしたがって動物を管理しなければならない義務を負っているが、本件訴状に提訴に先立って行った執行官保管を命ずる仮処分決定の対象のなった犬4頭について、動物愛護法第1条及び2条に基づく管理をどのように行っているのか。
第3 請求の原因に対する答弁
法人でない社団に関する主張、資料が出た段階で認否反論する。
以上
以上がこちら側の訴状に対する答弁になります。
裁判官の原告に対する指示は、「まず、定款を出してください。それからですね」というものでした。
本訴の大前提として、裁判官の方には、動物福祉の観点などから見て、どのような経由でも良いので一日も早く、ワンズを開放していただきたいことを意見として申し伝えてあります。
次回は、4月26日になります。まだ、準備書面の段階です。
また、4月26日は非公開の為、傍聴することはできませんのでご了承ください。
また、サイトの更新もままならず更にお怒りの事お許しください。
去る2007年3月15日10時15分より大阪地裁に於いて第一回口頭弁論が行われました。
以下はその内容です。
アークエンジェルズ代表理事 林 俊彦氏からの訴状
訴状の内容
所有権確認等請求事件
訴訟物の対価 金380万円
貼用印紙税 金2万4千円
請求の趣旨
1．原告の被告間において、別紙物件目録記載の犬18頭は原告の所有であることを確認する。
2．被告は原告に対し、別紙目録記載の犬18頭を渡せ。
3．被告は原告に対し、前項の強制執行ができないときは、強制執行ができない犬について、別紙物件目録記載の価額欄記載の各金具を支払え。
4．訴訟費用は被告の負担とする。
との判決ならびに2〜4項につき、仮執行宣言を求める。
請求の原因
1．原告は動物愛護を目的とする法人格なき社団である（定款）
被告はペットショップを営むものである。
2．原告は別紙物件目録記載犬18頭の所有者である。
すなわち、同目録No.1〜14の犬は広島のドッグ・パークに居た犬で、同犬は同園の共同経営者2人中の1人であったドッグプロダクションこと武田竜夫の所有にかかるものであったが、平成17年6月経営不振による同園の閉園に伴い、同人はその処分に困り、犬に餌などを与えなかったことから社会問題となり、原告が救済に乗り出し、平成18年9月30日同人からこれらの贈与を受け、飼育し、里親を探してそれが見つかれば里親に預けていたものである。
また、同目録No,15〜18の4頭は原告が大阪市動物管理センターから平成18年11月28日と同年12月1日に譲り受けたものである。
3．同園を平成18年12月中に明渡すために原告は被告の協力したいという好意的申出を受け、平成18年12月16日と17日に犬18頭を被告に一時的に預けた。
4．原告のスタッフが12月20日に帰阪して被告に犬18頭の返還を求めると、被告は突如原告からこれらの譲与を受けたと言い出した。
5．しかしながら、原告は動物愛護団体であり、被告に預けて金儲けの道具に使われるようなことはできないし、また原告が第三者に犬を譲渡するときは、約定書を交わして引渡しをしているが、被告とはそのような約定をしたこともない。
さらに、被告は報道番組の取材等には犬18頭を預かっていると認めたものである。
6．よって、原告は被告に対して、犬18頭の所有権確認とその引渡しならびに、平成19年1月19日の執行官保管を命ずる仮処分決定に基づき、執行官保管したとき、執行できなかった犬もいたので、引渡し不能に備えて代償請求するため本件請求に及ぶ次第である。
以下は、上記に対して、こちら側が出した答弁書です。
答弁書
第1 請求の趣旨に対する答弁
1．本件訴えを却下する。
2．原告の請求をいずれも棄却する。
3．訴訟費用は原告の負担とする。
との判決を求める。
第2 本案前の答弁の理由
1 「法人でない社団」ではない
〔1〕原告は、動物愛護団体を目的とする法人格なき社団である旨主張している。しかし、原告は民事訴訟の当事者能力を有する法人でない社団に該当するとはいえない。
民事訴訟法29条の法人でない社団といえるかどうかを決定する要素としては、�ー莪�上一個の主体として独立した存在であること（対外的独立性）、��団体として組織が整っていること（管理、運営方法、意思決定のための手続き、代表者など。内部的組織性）�９柔�員個人から切り離された存在であること（対内的独立性）�す柔�員の財産から独立した団体が財産を存在すること（財産的独立性）が挙げられる。（最判平成14年6月7日民集56巻5号899頁等）。
原告は上記4点において法人でない社団といえるだけの実体を明らかにしていない。
権利義務の主体となることができない団体を訴訟当事者として判決をしても、真の紛争解決基準にはならない。
したがって、原告は、法人でない社団に該当することを明らかにするべきであり、また、裁判所においても民事訴訟規則14条に基づき、原告に対し当事者能力を判断するための必要な資料を提出させるべきである。
（2）原告の当事者能力の有無を判断するにあたっては、特に、以下の点が明らかにされるべきである。
A 財産的独立性に関して
� ．◆璽�エンジェルズ（以下「原告団体」という）独自の財産はあるか。
�◆々�島市佐伯区由来町の「ひろしまドッグぱーく」で衰弱した犬を救助するとして集めた寄付金及び物資（以下「寄付金等」という）は原告団体の財産か、代表者林俊彦個人（以下「代表者林」という）の財産か。
�� 原告団体の財産と代表者林の財産はどのように区別されているか。
原告団体は寄付金等をどのように代表者林の財産と区別して管理していたのか。
�ぁヾ麌婉發鯊緝充堽咾陵其盡�座に入金したことはあるか。
あるとすれば、入金した寄付金は代表者林に帰属することになるのか。なるとすれば、その根拠は何か。代表者林に帰属しないとなれば同一口座において原告団体の預金と代表者林の預金とをどのように区別して管理するのか。
B 内部的組織性
� ＾媚弖萃蠅呂匹里茲Δ帽圓辰討い襪里�。どのような意思決定機関があるのか。意思決定機関の会議は開催されているのか。会議の議事録はあるのか。
�◆〆盪佐浜�を行う組織機構は存在するのか。あるいは、財産管理を行う担当者を選任しているか。
�� 寄付金等について、だれから、いつ、どのくらい寄付等があったか把握できるように管理しているか。
�ぁヾ浜�しているとすれば、寄付金等の全容の公表が2007年2月27日の記者会見までに遅れた理由はなにか。
C 対外的独立性に関して
これまで、取引上一個の主体として、どのような取引を行ってきたのか。
2 「法人でない社団」制度を濫用している
（1）仮に、原告が民事訴訟法29条の法人でない社団にあたるとしても、代表者林は法人でない社団に当事者能力を認めた趣旨を逸脱し、「法人でない社団」であることを濫用している。
代表者林は、ひろしまドッグぱーくの衰弱した犬を救済するとして、全国から多額の寄付を集めた。2007年2月27日公表の金額で1億2610万円の寄付金が集まったのは、「アークエンジェルズ」という団体が救済に乗り出しているという信頼感を寄付者に与えたからである。
代表者林は、団体性の効果を十分知った上で「大阪市認証団体第1号」を称するようになった。これも代表者林が「団体性」に着目したからである。
（2）「法人でない社団」制度を濫用しているかどうかを判断するために、以下の点が明らかにされるべきである。
� ‖緝充堽咾蓮◆崑膾綮塲Ь效賃梁�1号」という名称を対外的に用いたことがあるか。あるとすれば、その時点で、大阪市の認証を受けていたのか。受けていないのであれば、なぜ、上記名称を使用することになったのか。
�◆仝狭陲蓮�大阪市動物管理センターから犬の団体譲渡を受けたことがあるか。あるとすれば、その後一時飼養者あるいは最終飼養者に犬を交付したことがあるか。あるとすれば、一時飼養者あるいは最終飼養者が決定されたことを大阪市動物管理センターに報告したか。
�� 原告は「動物愛護を目的とする団体」であると主張しており、動物の愛護及び管理に関する法律（以下「動物愛護法」という）第1条の目的や第2条の基本原則にしたがって動物を管理しなければならない義務を負っているが、本件訴状に提訴に先立って行った執行官保管を命ずる仮処分決定の対象のなった犬4頭について、動物愛護法第1条及び2条に基づく管理をどのように行っているのか。
第3 請求の原因に対する答弁
法人でない社団に関する主張、資料が出た段階で認否反論する。
以上
以上がこちら側の訴状に対する答弁になります。
裁判官の原告に対する指示は、「まず、定款を出してください。それからですね」というものでした。
本訴の大前提として、裁判官の方には、動物福祉の観点などから見て、どのような経由でも良いので一日も早く、ワンズを開放していただきたいことを意見として申し伝えてあります。
次回は、4月26日になります。まだ、準備書面の段階です。
また、4月26日は非公開の為、傍聴することはできませんのでご了承ください。
(11:59)
February 13, 2007
アークエンジェルズ 代表者理事長 林 俊彦 氏より大阪地方裁判所に訴状が提出されました。
口頭弁論期日 平成19年3月15日午前10時15分
出頭場所 大阪地方裁判所第19民事部512号法廷
訴状のおおまかな内容（裁判がはじまりましたので、詳細をご報告することはできません。）
【18頭の返還、もしくは、代償請求として380万円、本裁判費用の要求】
380万円の内訳
ココア 200.000
べべ 200.000
ばっちゃん 200.000
クロ 200.000
ペティ 250.000
チャーリー 250.000
ソラ 250.000
ブラン 250.000
リーナ 250.000
セン 250.000
エル 250.000
ショウジ 50.000
コン 250.000
ナッツ 250.000
ツバサ 200.000
タッキー 200.000
アルフ 250.000
ポッキー 50.000
本訴実費の詳細は随時公表してまいります。
また、これまでにお預りさせていただいたご支援金の収支につきましては
あと、しばらくお待ちください。（本日（2/14）より1週間程度時間をください）
本訴の詳細につきましては、こちらに訴状のコピーを用意しております。
お越しになられた上で、ご確認ください。
訴状が提出された現在、争っていかなければならなくなりました。
ワンズリハウスプロジェクトとしては、このような争いを避け、ワンズの幸せを第一に
望んでおりました。とても残念な結果です。
以上、ご報告申し上げます。
口頭弁論期日 平成19年3月15日午前10時15分
出頭場所 大阪地方裁判所第19民事部512号法廷
訴状のおおまかな内容（裁判がはじまりましたので、詳細をご報告することはできません。）
【18頭の返還、もしくは、代償請求として380万円、本裁判費用の要求】
380万円の内訳
ココア 200.000
べべ 200.000
ばっちゃん 200.000
クロ 200.000
ペティ 250.000
チャーリー 250.000
ソラ 250.000
ブラン 250.000
リーナ 250.000
セン 250.000
エル 250.000
ショウジ 50.000
コン 250.000
ナッツ 250.000
ツバサ 200.000
タッキー 200.000
アルフ 250.000
ポッキー 50.000
本訴実費の詳細は随時公表してまいります。
また、これまでにお預りさせていただいたご支援金の収支につきましては
あと、しばらくお待ちください。（本日（2/14）より1週間程度時間をください）
本訴の詳細につきましては、こちらに訴状のコピーを用意しております。
お越しになられた上で、ご確認ください。
訴状が提出された現在、争っていかなければならなくなりました。
ワンズリハウスプロジェクトとしては、このような争いを避け、ワンズの幸せを第一に
望んでおりました。とても残念な結果です。
以上、ご報告申し上げます。
(11:47)