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世界の氷河溶解が加速、06年は前年の2倍以上 国連環境計画

  • 2008年03月17日 13:51 発信地:チューリヒ/スイス
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  • 地球温暖化・気候変動問題

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2008年2月26日、ノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島で撮影されたKings氷河。(c)AFP/Scanpix Norway/Hakon Mosvold Larsen

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【3月17日 AFP】国連環境計画(United Nations Environment ProgrammeUNEP)は16日、世界各地の氷河が警戒すべき速度で縮小しているとして、多くの人の水資源への一層の制約を回避するためにも早急な行動をとる必要があることを呼びかけた。

 UNEPのアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)事務局長は「数百万人が直接・間接的的に飲料水、農業・工業用水、発電の利用を通じて氷河に依存している」と述べた。

 スイス・チューリヒ大学(University of Zurich)に拠点を置く、UNEPの支援組織「世界氷河モニタリングサービス(World Glacier Monitoring ServiceWGMS)」のデータによると、この主因は気候変動だという。

 WGMSが9か所の山脈にある30近くの氷河を観測した結果、2005-2006年の平均氷河縮小量が2004-2005年の2倍以上に達したことが明らかになった。

 2006年に融解した氷河の厚さは水に換算して1.4メートルだったが、2005年には0.5メートルだった。特に縮小量が大きいのは、ノルウェーのBreidalblikkbrea氷河で、2005年の0.3メートルに対し、2006年には3.1メートルに拡大している。

 一方、30氷河のうち厚みが増したのは4%にとどまった。(c)AFP

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