最終更新:2008/03/21 18:57

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おしゃぶりで歯並びに悪影響が出たとして親子がメーカーを訴えていた裁判で和解成立

2006年、神奈川・横浜市の親子が、長期間おしゃぶりを使用していたことで歯並びに悪い影響が出たとして、大手ベビー用品メーカー「コンビ」を訴えていた裁判で、親子に和解金が支払われることになった。
東京歯科保険医協会の亀山孝将理事は、「子どもの一生を変えてしまう大変重大な製品事故だと考えております。画期的な和解ができたことを心から感謝いたします」と話した。
2006年、横浜市に住む当時6歳の女の子と母親が、大手ベビー用品メーカー「コンビ」を相手取り、1,000万円の損害賠償請求を東京地裁に起こした。
女の子はおしゃぶりを使用し、深刻な障害が出たという。
2006年、原告側の弁護士は「普通、歯というのは、前歯、上の歯の方が出てますよね。それが下の歯の方が出てしまう」と話していた。
当時公開された写真を見てみると、下あごが突き出ているようなかみ合わせになり、歯と歯の間にすき間ができ、すかすかな状態になっていた。
そして、もう1枚、2004年の4歳当時の写真を見てみると、奥歯をかみ合わせた状態でも前歯の上下にすき間ができていた。
矯正処置をして、歯並びは若干改善されたものの、あごのずれは変わっていなかった。
原告側の弁護士は、「反対咬合(こうごう)自体は非常にまれだと言われてまして」と語っていた。
なぜこんな状態になってしまったのか。
訴えを起こした女の子は、生後2カ月ごろから、1歳になるまで1日15時間おしゃぶりを使用していたという。
その後も、3歳10カ月になり、歯科医に使用をやめるよう言われるまで、就寝中に使用した結果、あごが変形したほか、歯並びが悪くなったと訴えた。
おしゃぶりはドイツ製で、コンビが輸入したものだった。
提訴後に、コンビ社は「弊社製品は、2歳ごろの適正月齢まで安心してご使用いただけると考えております」とする見解を出した。
この問題が取り上げられてから、母子手帳にもおしゃぶりを使用する際の注意を促す記述を追加するなどの動きがあった。
現在、コンビ社の商品には、おしゃぶりの使用について注意を促す表示がされている。
街の人は「おとなしくなる。泣きやむとか」、「かまってもらえない時にしてると、赤ちゃんも安心できるのかな」などと話した。
そして、21日の和解の成立について親子の弁護士は、「おしゃぶりを使用する時の注意点やおしゃぶりと子どもの歯並びとの関連性とが記載がなされるようになりました」と語った。
そのほか、この親子に和解金が支払われることになった。

(03/21 18:26)


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