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新銀行東京:石原知事の提案で絵画購入

 東京都が出資して開業し経営不振に陥っている「新銀行東京」(千代田区)が05年11月、都の若手芸術家育成事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)を通じ、若手画家2人の絵画作品3点を計51万6000円で購入していたことが分かった。TWSは石原慎太郎知事の四男の関与が批判された肝いり事業で、絵画購入も石原知事が提案しており、「公私混同」との批判を改めて招きそうだ。

 都生活文化スポーツ局によると、石原知事は05年4月の新銀行開業前、本店を視察した。その際、「殺風景だから、TWSの作品を飾ったらどうか」などと提案したという。

 新銀行は、10人程度でつくる絵画選定委員会を設置し、購入作品を決めた。作品は各店舗の応接室などで展示された後、07年9月以降は本部の倉庫に梱包(こんぽう)して保管されている。

 TWSは、若手の現代芸術家を支援しようと、都が01年度から始め、都内の施設3カ所で展開している。石原知事の四男の友人で都参与の今村有策氏が事実上のトップである館長を務めている。

 07年4月の都知事選では、TWSを巡る四男の海外出張や不適切な補助金支出が明らかになり、「都政の私物化」などと批判された。【木村健二】

毎日新聞 2008年3月17日 11時24分

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