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ベスト電器社長に浜田常務昇格、創業一族以外で初


浜田孝氏(はまだ・たかし) 68年福岡県立小倉工業高卒。69年入社。04年1月から常務。福岡県出身。

 家電量販店7位のベスト電器(福岡市)は19日の取締役会で、有薗憲一社長(67)が代表権のある会長に、浜田孝常務(58)が社長にそれぞれ就任する人事を決めた。4月1日付。また、5月22日の株主総会で副会長職を新設し、深沢政和専務(63)が代表権を持つ副会長に就く。

 ベストは内規で役員定年を社長65歳、専務63歳としている。有薗氏は、義兄に当たる北田葆光社長が2003年12月に急逝したことに伴って社長に就いた経緯があり、これまで続投してきたが、若返りを図ることにした。

 創業一族以外で初の社長となる浜田氏は、戦略を練る経営企画本部長や営業本部長などの要職を経験してきた。有薗、深沢両氏が代表権を持って新社長を支えることで、急速に再編が進む家電量販店業界で生き残りを図るのが狙いと見られる。

 業界では、昨年8月、最大手のヤマダ電機(前橋市)がベスト株を買い進めていたことが明らかになったが、ベストは同9月に業界4位のビックカメラ(東京)と資本・業務提携を結び、商品の共同開発など関係強化を進めている。業界2位のエディオン(大阪市)も資本・業務提携を打診したが、ベストは応じなかった。

 ベストは、首都圏での基盤を強化するため06年12月に子会社化したさくらや(東京)の業績が振るわず、07年3〜11月期の連結業績は赤字と苦戦している。このため新体制のもとで業績を改善することが急務となる。


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