NEC LaVie J LJ750/LH 実売価格:27万4800円 発売日:2008年2月28日 |
このモデルの注目ポイント | ライバル機種はズバリこれ! |
---|---|
・飾り気の少ないシンプルなデザイン ・ワイヤレスUSBをいち早く装備 |
・富士通 FMV-BIBLO LOOX R ・ソニー VAIO type T ・松下電器産業 Let'snote W7 |
NECのモバイルノートパソコン「Lavie J」がデザインを一新して登場した。ピアノブラックの美しい外観は前モデルとは一線を画す。もちろん進化したのは外観だけではない。高い基本性能とワイヤレスUSBという新装備にも注目したい。
ラインアップは、ワイヤレスUSB機能を内蔵する「LJ750/LH」と、内蔵しない「LJ730/LG」「LJ700/LH」の3機種ある。今回は最上位機種のLJ750/LHをチェックしていく。
思い切ったデザイン変更
まず注目したいのがフルモデルチェンジをした外観だ。オールブラックのボディーにフラットな天板を採用、全体がシンプルかつコンパクトにまとまっている。
シルバー基調のカラーにボンネット構造の天板を採用していた前モデルに比べると約1cmほど薄い。同時に、均一の厚みなのでスマートさが際立つ。確かに凸凹とした天板の前モデルは「厚みがあってカバンに入れると場所を取る」「どことなくLet'snoteに似ている」といった気になる点はあった。一方で“スマートさ”を犠牲にして手に入れた“頑丈”という安心感があったのも事実だ。もちろん、本機の場合はフラット天板になったからヤワになったわけではない。耐圧性能は300kgfと前モデルの倍の強度を誇る。300という数字は少々現実離れしている感もあるが、それだけ頑丈という説得力は十分にある。実際に触ってみるとガッチリとしていて“柔”ではなく“剛”の堅ろう性が感じ取れた。
天板の塗装はピアノブラック。手の跡が目立つこの塗装はかなり思い切った選択だが、単色ならではの美しさは魅力だ。目立たないように隅に配置されたNECのロゴも凹凸で表現しておりこだわりが感じられる。
さらに注目したいのが天板に施された「スクラッチリペア塗装」だ。これは「表面についた傷を自己治癒する」というものである。簡単に言うと、表面にゴムのような弾力のある高分子塗膜があり、わずかな傷を受けても元の状態に戻るというものだ。塗装がえぐれたり、分子の結合が破壊されるような鋭い傷は復元できないが、カバンへの出し入れで付くような軽い傷には十分な効果があった。
なお、このスクラッチリペア塗装が施されるのはLJ750/LHのみで、下位モデルには施されていない。
液晶も額縁も光沢でよいのか?
ディスプレイは12.1型ワイドの光沢液晶を採用している。解像度は1280×800ドット。輝度もかなり高く、反射も比較的少ないのでそれほど不満もない。あえて言うなら、直販モデルだけでもノングレア液晶の選択肢を設けて欲しかった。それよりも気になったのは液晶の額縁である。天板同様の反射塗装なので外光反射が画面自体よりもきつい。角度によってはキーボードを打っている手がチラチラ映って見えていた。画面開閉時の指の跡が残る点も少々気になるところだ。