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東芝:1100億円の損失計上…HD-DVD撤退で

 東芝は19日、08年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終(当期)利益が従来予想より550億円少ない1250億円になる見通しだと発表した。新世代DVD規格「HD-DVD」からの撤退などで約1100億円の損失を計上するためで、最終減益は02年3月期以来6年ぶり。

 営業利益は従来予想より600億円減の2300億円で、3年ぶりの減益。売上高も従来予想より1000億円減の7兆7000億円に下方修正した。増収の予想は維持した。

 HDからの撤退に伴い、在庫の処分や生産設備の廃棄などで450億円の特別損失が発生する。さらに、HD対応の録画・再生機の販売不振で650億円の営業損失を計上する。主力の半導体事業でフラッシュメモリーの価格が下落し、収益が伸び悩んだことも響いた。

 東芝がHD事業に本格参入した05年度から3年間の累計損失は計1600億円になる見通し。会見した村岡富美雄執行役専務は「HD撤退費用は08年3月期ですべて処理し、今後は再び成長路線に戻りたい」と述べた。東芝は2月にHD撤退を表明し、対応機の生産・販売を3月末で打ち切る。【赤間清広】

毎日新聞 2008年3月19日 20時10分 (最終更新時間 3月19日 20時32分)

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