2008年3月21日 12時25分更新
救急医療体制を強化するため、茨城県は平成20年度、県独自のドクターヘリを導入できないか検討することにしていますが、仮に導入した場合、運用していくのに10人程度の医師の確保が必要となることが分かりました。
茨城県は医師の数が少ない県北地域をはじめ、県全体の救命救急医療体制を強化するため、医師がヘリコプターに乗り込んで搬送しながら治療も行う「ドクターヘリ」について平成20年度、県独自に導入できないか検討することにしています。
茨城県では、必要な体制について、すでに導入している都道府県の例を参考に調べました。
それによりますと、緊急の出動に備えてドクターヘリが待機する「基地病院」は、各地域で重い症状の患者を受け入れる「救命救急センター」を備えていることが条件となっていて、ヘリに搭乗する医療スタッフは、医師で10人程度、看護師で8人程度が必要だということです。
この搭乗スタッフを確保するため、救命救急センターにはおおむね医師10人と看護師45人が所属している必要があるということで、茨城県は今後、導入が決まった場合には大学病院や地元の医師会などの協力を得ながら、基地病院の選定や医師などを確保できるように対策を進めていくことにしています。