佐賀市三瀬村の市立三瀬中学校(松尾浩史校長、教職員18人、生徒数42人)で、校長や教頭を含む教職員計8人が昨年9月から今年2月にかけ、勤務時間中にインターネットの通信販売で自家用商品をまとめ買いしていた。商品はタラバガニやホタテ貝などの食品で、学校を宅配先にしていた。学校は職務専念義務に反するとして20日夜、緊急保護者会で謝罪した。
学校によると、40代男性教諭が授業の空き時間などに職員室で私有パソコンを使い、ネット通販を利用。手ごろな商品があれば、他の教諭にも購入を呼び掛け、まとめて注文していた。昨年9月から今年2月に、少なくとも6回、カニやホタテ、ホッケ、チョコレートを3~6人の教諭が注文し、学校で受け取っていた。松尾校長は昨年9月に1回、教頭は昨年12月から今年2月に計4回加わった。
呼び掛けた男性教諭が昨年9月、パソコンで教材を検索中、たまたま通販のページにつながったのがきっかけ。すでに市教委に報告し、21日には臨時朝礼を開き、全校生徒にも謝罪するという。
松尾校長らは取材に「止めるべき立場であり、生徒には校則を守るように言っているのに、認識が甘かった。弁解の余地はない。気を引き締めて服務規律の保持に努めたい」と話した。【姜弘修】
毎日新聞 2008年3月21日 2時07分 (最終更新時間 3月21日 10時04分)