浦和エンゲルス監督初陣0-1も復活兆し
<ナビスコ杯:神戸1-0浦和>◇A組◇第1節◇20日◇埼玉
新生・浦和が今季3連敗も復調の光がみえた。序盤の前半2分に先制される重苦しい展開だったが、サイド攻撃を起点にリズムをつかんで反撃。後半は神戸を上回るシュート数で敵ゴールに迫り、最後までアグレッシブに攻め続けた。0-1で負け、今季はリーグ戦を含め270分間ノーゴールとなったが、選手は就任5日目と間もないエンゲルス新監督の目指す攻撃的サッカーへの手応えを口にした。
あきらめる姿はなかった。試合終了の笛が鳴るまで浦和の誰もがゴールに迫った。後半44分、永井が強引に蹴ったシュートは不運にも相手DFに当たって相手GKに止められた。試合終了間際、DF堀之内も強引にシュートを狙った。今季3戦連続無得点だったが、攻めの姿勢は貫いた。
永井が「何も言えない」と唇をかめば、坪井も「とにかく今は『勝ち』が欲しい」と悔しがった。今季公式戦270分間ノーゴールでの3連敗だが、オジェック前監督が率いてきたころの意気消沈ムードはない。勝利を欲する強い気持ちに満ちあふれていた。
就任5日目のエンゲルス新監督と選手が一丸となっていた。3トップ気味の神戸に対し、ハーフタイムで意見交換がなされた。新監督は選手と話し合い、右サイド平川が3バックのDFに入って4枚で敵攻撃に対応することを確認。後半は敵シュート3本に抑え、逆に9本のシュートを放った。平川は「あれで数的優位になってパスを回せるようになった」と意思統一できた収穫を口にした。
エンゲルス監督は「今までの成績の影響で15~20分まで興奮してちょっとびびってしまったのではないか。でもその後は狙ったサッカーがほぼできている」と言った。パスも回せた。好クロスもあった。シュートも増えた。得点だけがなかったが、選手は前を向く。山田主将は「結果がついてこないと意味がない。結果を出したい」と今季初白星に飢えていた。
試合後、約3万3000人のサポーターから拍手を送られた。3トップに変えた攻撃的サッカーと選手の必死な姿はチームが変わった証明になった。平川は言う。「ゲルトさんのやろうとしているサッカーはこれから。まずは自分たちの力で1点をもぎとらないと。泥臭くてもいいから欲しい」。まだトンネルを抜けたわけではない。だが復調という出口は見えてきた。【藤中栄二】
[2008年3月21日9時25分 紙面から]
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