赤福にご愛顧を賜り、誠に有難うございます。
この度は、私どもの商品「赤福餅」に関しまして、皆さまに多大なご迷惑と、ご心配をおかけいたしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。
私どものございます伊勢は、古くから日本国中より訪れる大勢の皆さまをお迎えしてまいりました。幸せを願い今日もはるばるたくさんの方たちが伊勢の神宮にお参りされます。その旅の道すがら、あるいはお参りを終えられて、ほっと一息腰を落ち着けて口にする熱いお茶と餅。伊勢へと続く街道筋にはいつの頃からか旅するひとのため、疲れを癒す餅菓子をお出しするお休み処が軒を連ねました。私どもの赤福餅もそんな歴史と、この地を訪れる大勢の皆さまに育まれた味でございます。
赤福の原点は「赤心慶福」。まごころで皆さまをお迎えし、そのすべてのひとたちの幸せを願ってまいりました。それゆえにお出しするお餅にも、それを日々つくり続ける私どもの仕事にも、一切の間違いがあってはなりません。伊勢の名に恥じない餅づくり、ご愛顧いただいている変わらぬ味、変わらぬ趣きを守り続けていくことがなにより大切です。そのためにはそれに携わる自らに常に厳しい目をむけ、自ら変わり続ける努力が肝要と考えております。
改めて私どもの赤福餅が全国の皆さまに安心してお召し上がりいただけますよう出直してまいります。創業の原点「赤心慶福」に立ち帰り、日々丹精こめて赤福餅をお出しさせていただく。
従業員一同、誠心誠意取り組んでまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
平成20年 2月 6日
代表取締役社長
「赤心慶福」は、「赤子のような、いつわりのないまごころを持って自分や他人の幸せを喜ぶ」という意味があります。これは、神宮参拝者の心のあり様を表わした言葉です。お伊勢さんの参道を歩くときの清らかな気持ちでまごころを尽くし、その人の幸せを自分のことのように喜びましょう。赤福は、屋号・商品名の由来「赤心慶福」を社是としています。