ロス銃撃事件に関与したとして、サイパン島(米自治領)で身柄拘束されている元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(60)を支援する集会が20日、東京都内で開かれ、弁護士や法学者が「逮捕は不当」と批判した。
三浦元社長を支援する市民運動家ら約60人が参加。同じ事件で刑事責任を繰り返し追及することを禁じる「一事不再理」について、新倉修・青山学院大大学院教授は「国際的に確立された法原理で、それを無視して適用することには反対する」と訴えた。
また、三浦元社長の弁護人を務めていた弘中惇一郎弁護士は集会後報道陣に、サイパンでの次回の移送審理が約2カ月先(5月28日)になり、「本人も肯定的に受け止めており、ロスの逮捕無効の申し立てが有効に機能するので良かった」と述べた。ロサンゼルス郡地方検事局の元捜査官、ジミー佐古田氏が来日し捜査協力を求めたことについては「(法務相に)再度協力しないように要請する」と語った。三浦元社長から20日電話が入り、佐古田氏の動向を気にしている様子だったという。
毎日新聞 2008年3月20日 20時35分 (最終更新時間 3月20日 20時38分)