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「逮捕は許せない」三浦容疑者の支援者らが緊急集会
1981年のロス銃撃事件で、米自治領のサイパン島で逮捕された三浦和義容疑者(60)の支援者らによる「三浦和義氏の逮捕に怒る緊急集会」が20日、東京都千代田区で開かれた。
集会には約50人が参加し、青山学院大学大学院の新倉修教授が「司法の正義と一事不再理の原則」と題して講演した。新倉氏はまず、三浦氏が逃亡犯として逮捕されたことについて「米国の逮捕状の執行を免れていたからといって、逃亡犯とされるのはおかしい」とサイパンの検察当局を批判。また、弘中惇一郎弁護士らが法務大臣などに、捜査共助しないように働きかけたことについて「一律に共助がだめというのではなく、三浦氏が無罪になるための協力なら問題はないのではないか」との認識を示した。
その後は、弘中弁護士も登壇。弘中弁護士はロス疑惑当時、日米の捜査当局が有罪立証に不利となる調書を意図的に提出しなかった事例を挙げ「日米の捜査は真っ向勝負じゃない」と指摘。今回の再捜査について「証人がいたとしても、二十数年前の記憶をたよりに調べることに、どれだけの信憑(しんぴよう)性があるのか」と声を張り上げた。
集会の終了後、弘中弁護士は報道陣の取材に応じ、「集会の前に、三浦氏から電話があり、ジミー佐古田氏が来日したことについて『佐古田は何をしに(日本に)来たんでしょうか』と気にしていた」と話した。
弘中弁護士は「佐古田氏はすでに退官している。それを元に戻したのは、何で(?)という感じ。(佐古田氏ではなく)ロス市警が捜査をやればいい。この事件は(三浦氏と佐古田氏の)個人対個人の話ではないはずで、不可思議」と指摘。来日の意図については「日本の捜査資料や、人的な物も含め、調査に来たのではないか。こちらは(国に対して)捜査共助するべきでないと再度申し入れするなど、対応を一歩進めるべく考えていきたい」と話した。