裁判員制度導入を前に、最高裁は法廷での被告の供述や証人の証言を録画するため、全国の地裁約170法廷にカメラを設置する。裁判員と裁判官で有罪無罪や刑の重さを決める評議の際、ポイントになる供述や証言をDVDで再生し確認できるようにする。裁判員がメモを取る負担を軽くし、被告や証人の表情から「心証」を取ることに集中してもらう狙いだ。
最高裁によると、カメラ設置は裁判員裁判を実施する50地裁と10地裁支部の計約170法廷。2008年度中に被告や証人が立つ証言台を撮影できる位置に目立たないようにカメラを1台設置。裁判官や裁判員、検察、弁護人の質問に答える被告や証人の様子をDVDに録画する。(07:09)