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経済

<三菱重工>ジェット旅客機を事業化 40年ぶり国産復活へ

3月20日19時50分配信 毎日新聞


 三菱重工業は20日、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(座席数70〜96席)を事業化する方針を固めた。昨年秋から国内外の航空会社を対象に受注活動を展開し、事業化に必要とされる当面の受注数を確保できると判断した。

 2012年度の運航開始を目指しており、73年に生産中止したプロペラ機「YS11」以来の国産機復活となる。

 三菱重工は全日本空輸や日本航空のほか欧米・アジアの有力な航空会社に購入を打診してきた。全日空は30機程度の購入に向けて最終調整しており、価格や機体保守などの条件面で折り合えば月内にも決定する見通し。日航も最大40機の購入を検討している。

 全日空などが購入を正式決定すれば、三菱重工は取締役会を開き、事業化を決める。4月にも旅客機の開発や販売を担う新会社を設立する方針だ。

 MRJの開発費は1500億円程度で、国が約500億円を負担する。新会社の資本金約1000億円のうち、三菱重工が過半を出資し、トヨタ自動車と三菱商事がそれぞれ約100億円、三井物産と住友商事がそれぞれ約50億円を出資する方向で調整しており、官民で推進する。

 MRJ級の小型ジェット機は今後20年間で世界で5000機程度の需要が見込まれる成長分野だ。カナダやブラジルの航空機メーカーが先行しているが、原油価格の高騰が続く中、三菱重工はMRJの低燃費性をアピールし、売り込みをかけている。【谷川貴史】

 【ことば】◇MRJ◇ 三菱重工が開発・製造し、開発費約1500億円のうち国が約500億円を負担する“国策ジェット”。航続距離は1630〜3630キロで、「東京−香港」などの短・中距離での運航を想定している。価格は1機30億〜40億円程度。炭素繊維と樹脂を組み合わせた軽量素材と新型エンジンで燃費を他社比で2〜3割向上させる。生産拠点は小牧南工場(愛知県)を予定。

最終更新:3月20日21時49分

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