中国のチベット自治区・ラサで起きた暴動で、新たな映像を入手。中国各地に拡大した暴動のきっかけになった僧侶たちの抗議行動の様子が明らかになった。 映像は今月10日と11日にラサで撮影されたとされるもので、僧侶たちによる座り込みや、取り囲んだ軍隊につかみかかる僧侶の様子が撮影されている。
今回の暴動は、共産党の支配にチベット族が抵抗した1959年の事件を記念して発生した抗議デモが14日に拡大したもので、この映像はその当初の抗議デモを撮影したものとみられる。ただ、これは、中国政府の関係機関から一部の外国メディアに持ち込まれたもので、軍隊側が強硬な手段に出る様子などは含まれていない。
一方、今回の暴動に絡み、ラサの司法当局は24人を逮捕したと発表した。また、国営の新華社は、政府関係者の話として、これまでに170人が自首をしたと伝えている。