仏教の教えなどをつづった書道作品展が27日まで、日田市大山町の温泉観光施設「豊後大山ひびきの郷」で開かれている。同町出身で、書道教室を主宰する福岡県筑前町の緒方桂霜(昭八)さん(75)と生徒が60点を展示している。
砥綿松翠(みどり)さん(53)は「父母恩重経」というお経の写経を出品した。証券会社で20年以上働き、親を介護する必要もあって帰郷、教室に通う中でこのお経に出合い「臨産受苦」(苦労して産んでくれた恩)「洗濯不浄」(汚れものを洗ったりしてくれた恩)などの言葉に心打たれたという。10年前は読み書きできなかった人が書いた作品もある。
緒方さんは旧制日田中時代の恩師の影響で書道に興味を持った。会社を退職した13年前、独学で書を始め、地域の人々に請われて教室も開いた。「お経の意味を知り、読み込むことは人生の糧となる。生徒たちと仏教の心を語り合うのも楽しいものです」と話している。
=2008/03/20付 西日本新聞朝刊=
砥綿松翠(みどり)さん(53)は「父母恩重経」というお経の写経を出品した。証券会社で20年以上働き、親を介護する必要もあって帰郷、教室に通う中でこのお経に出合い「臨産受苦」(苦労して産んでくれた恩)「洗濯不浄」(汚れものを洗ったりしてくれた恩)などの言葉に心打たれたという。10年前は読み書きできなかった人が書いた作品もある。
緒方さんは旧制日田中時代の恩師の影響で書道に興味を持った。会社を退職した13年前、独学で書を始め、地域の人々に請われて教室も開いた。「お経の意味を知り、読み込むことは人生の糧となる。生徒たちと仏教の心を語り合うのも楽しいものです」と話している。
=2008/03/20付 西日本新聞朝刊=