林眞須美さんに公正な裁判を
和歌山カレー冤罪事件
最終更新日 平成20年2月2日
最新情報
■2008-2-2 第2回 和歌山カレー事件を考える人々の集い
日時:2008年3月16日(日曜日) 午後1時30分~
場所:和歌山市民会館 アクセスマップ
住所:〒640-8204 和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁7 TEL:073-432-1212
◆ゲストは、河野義行さんです。
<プロフィール>
1950年(昭和25年)愛知県に生まれ、名城大学理工学部を卒業する。1976年(昭和51年)長野県松本市に転居し、1994年(平成6年)6月「松本サリン事件」に遭遇する。自宅付近からサリンが発生していることから、長野県警の家宅捜査を受け、マスコミからも容疑者扱いをされる。身の潔白と名誉回復のため、翌年3月3日に日本弁護士連合会の人権擁護委員会に人権救済を申し立て、地元新聞社に対して民事訴訟を起こす。同年3月20日に「地下鉄サリン事件」が発生したことがきっかけとなり、松本サリン事件もオウム真理教の犯行であると判明し、疑いが晴れ、以後徐々に名誉も回復した。長野県警本部、国家公安委員長、マスコミ各社が相次ぎ謝罪する。田中長野県知事時代には、長野県公安委員を務める。犯罪被害者支援のNPO リカバリー・サポートセンター理事、第二東京弁護士会市民会議委員。「報道革命」「犯罪被害者支援」などを訴え全国で講演活動をしている。著書に『「疑惑」は晴れようとも』文春文庫、『妻よ!』潮出版社、『松本サリン事件』近代文芸者、『松本サリン事件報道の罪と罰』浅野健一共著 新風舎などがある。
■2007-12-19 第1回和歌山カレー事件を考える人々の集い報告
弁護団から異例の「真犯人への自首のススメ」も!
12月9日(日)、事件の現地・和歌山では初めてとなる支援集会を開きました。
当日は会場に入りきれない70人以上の参加者、そしてマスコミもテレビ・新聞等が多数集まり、大盛況となりました。
また、地元・和歌山からはもちろんのこと、東京や岡山、大阪など、遠方から参加された方も多く、事件はまだ風化していないことが改めてよくわかりました。
会の内容ですが、今回は二部構成で行われました。
一部ではまず、支援会代表の三浦和義さんの挨拶、支援会の津久井淑子さんからの眞須美さんの現状報告を経て、今回の特別ゲストとして参加してくださった二人の元・冤罪死刑確定囚の方がお話をしてくださいました。
そのお二人とは、免田栄さんと赤堀政夫さんです。お二人は1948年に発生した免田事件、1954年に発生した島田事件でそれぞれ冤罪被害に遭われ、最高裁で死刑が確定しながら、共に30年以上に及ぶ長き闘いを経て再審無罪を勝ち取られました。
そんな「司法は間違うことの生き証人」ともいえるお二人が語ってくださった経験談は非常に重く、お二人が遠方から応援に駆けつけてくださったことを眞須美さんも非常に喜んでいました。
また、続いて登場されたもう一人のゲスト、同志社大学の浅野健一教授による「カレー事件発生当時のメディアの問題点」の解説も当時、眞須美さんをはじめとする林家のご家族がどれほど過酷な取材攻勢にさらされていたかよくわかる内容でした。
そして二部では、まず眞須美さんの夫・健治さんが挨拶されました。眞須美さんと保険金詐欺の共犯として逮捕され、服役もした健治さんは今回、自らが受けた取り調べの内情を語られましたが、その話からは捜査機関がいかにずさんな捜査をしていたかがよく伺えました。
続いて、弁護団を代表して安田好弘弁護士から、事件についての解説や弁護活動の現状報告がありました。その最後に安田弁護士は、カレー事件が実は無差別大量殺人事件ではなく、食中毒偽装事件だったのではないかという現在の弁護団の見解を話され、さらには異例の「真犯人への自首のススメ」を行いました。
この話を安田弁護士は「どんどん世間に流布して欲しい」とのことですので、別欄に掲載した安田弁護士の話に共感してくださる方々には、どんどん広めて頂きたいと思います。
その後は、質疑応答時間も設けましたが、参加者から活発に質問が飛び交い、有意義な時間となりました。
上記の方々のお話や、会の最後に読み上げられた大阪拘置所からの眞須美さんのメッセージなどはすべて別欄に紹介していますので、併せてお読みください。
レポートはこちら>>
動機も目的も不明…、それで、死刑判決か!
大阪高等裁判所は、2005年6月28日、和歌山カレー事件の被告林眞須美さんに対し、一審同様の死刑判決を再び言い渡しました。
判決書には、動機はおろか具体的な証拠さえも挙げられていません。単に、状況証拠、しかも、極めて杜撰な状況証拠を積み重ねただけのものでした。
私たちは、このようななんら具体的な証拠もなく、しかも、無実を叫ぶ林さんの弁護団が請求した証拠調べの全てを恣意的に却下して結審したこの裁判が極めて異常なものと考えざるを得ません。
マスコミに騒がれた事件だからといって、裁判所がマスコミに迎合するようないい加減な判決を出していい筈もなく、正当な裁判を受けられなかった林眞須美さんの人権が著しく侵害されていると考えざるを得ません。
私たちは、国民に等しく認められている正しい裁判を受ける権利をもつ市民の一人として、林眞須美さんが正しい裁判を受けることが出来るよう支援をして行きたいと考えています。
いつ、誰もがこのような理不尽な立場に立たされてしまう……、市民生活のひとつの危機と思います。
是非、皆さんのお力をお貸しください。
代表 : 〒254-0904 神奈川県平塚市根坂間255-3 三浦和義
連絡先 : 〒573-0118 大阪府枚方市杉山手2丁目16-10
URL http://enzai.org/masumi_hayashi/
masumi_hayashi@enzai.org