中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

07年の医療事故、横ばい1266件 整形外科が最多157件

2008年3月20日 朝刊

 大学病院や旧国立病院から2007年に報告された医療事故は1266件で、前年の1296件からほぼ横ばい状態だったことが19日、日本医療機能評価機構のまとめで分かった。

 事故の程度は「死亡」が142件、「障害が残る可能性が高い」が163件で、最も多かったのは「障害が残る可能性が低い」の559件だった。

 診療科別では整形外科が157件とトップで、外科120件、内科109件、消化器科107件と続き、傾向は前年とほぼ同じだった。

 同機構の報告書によると、事故内容は手術部位の左右取り違えや、薬の取り違え、薬の投与量の間違えなど。ベッドからの転落や歩行中の転倒などのケースが増えたが、同機構は「軽微なものでも報告するという意識が高まったからではないか」と分析している。

 医療事故の報告は、国が04年から医療安全に役立てるため、大学病院や国立病院機構の病院など計273病院に義務付けた。

 

この記事を印刷する

広告