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帰国の旅行者“危険感じた”

帰国したのは、東京の旅行会社「日通旅行」が企画したチベットへの旅行に参加していた18人で、20日午後、上海からの定期船で大阪に到着しました。一行は、大規模な暴動が発生した14日にはラサ市内を自由行動で観光しており、日本に向かう船の中で、当時の様子を語りました。このうち、26歳の会社員の女性は「ポタラ宮に着くと、ここから入るなとバリケードがされていた。ホテルに戻る途中、火事を目撃した。ケガをしたチベットの人が担架に乗せられ、ほかの人たちが泣きながらバリケードの方へ運んでいった。見せつけに行ったのかもしれないが、そのときがいちばん怖かった」と語りました。また、大阪に住む24歳の女性は、「逃げる途中、危険を感じ、小学生に混じって避難させてくれと頼んで小学校の中に入れてもらった。信じられない光景で、思い出すとよくあの中から出てこられたなと思う」とほっとした表情で話していました。このほか、東京に住む20歳の女性は「チベット人による投石が始まり、路地裏に逃げ込んだ。チベット人から『あなたは中国人か』と聞かれ、『日本人』と答えたら、『日本人なら早くホテルに戻りなさい』と言われ、急いでホテルに帰った。旅行中は、中国人の優しさもチベット人の優しさも体感してきただけに、今は複雑な心境です」と話していました。
もどる3月20日 19時11分
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