【北京=阿部将樹】インドの非政府組織(NGO)「チベット人権民主化センター」は19日、中国四川省甘孜チベット族自治州で18日午後、チベットの独立などを訴えて抗議活動した数百人の群衆に対して武装警察が無差別発砲し、3人が死亡し、15人が負傷したと発表した。
米政府系放送局「ラジオ自由アジア」はこの衝突での死者は少なくとも2人と報道。さらに、中国チベット自治区ラサに隣接する新疆ウイグル自治区南部で、3人以上の集会が禁止され、厳しい軍事管制が敷かれていると報じた。
一方、ラサで起きた大規模騒乱に参加した僧侶や民衆に対して出頭を求める通告を出した問題では、すでに105人が応じた。国営の新華社などが伝えた。当局は騒乱参加者の徹底した摘発に乗り出す一方、出頭すれば処罰を軽減するなどと条件を提示しており、今後も増える可能性が高い。(19日 13:02)