産科医集約化を了承 宮城県協議会

 県周産期・小児医療協議会(会長・土屋滋東北大大学院教授)が19日、仙台市内で開かれ、宮城県が目指す産科医の集約化と小児科医の重点化方針を了承した。

 産科医の集約化は、医師不足が深刻な県北地域で実施する。複数の産科医がいる大崎市民病院(大崎市)と石巻赤十字病院(石巻市)に医師を集約し、妊婦健診と分娩(ぶんべん)を行う。

 医師が引き上げる栗原中央病院(栗原市)と佐沼病院(登米市)は健診だけを担当。週に1回、大崎市民病院の医師を派遣、助産師が健診を行う「助産師外来」を設ける。

 小児科医は集約化せず、地域拠点となる小児科病院に重点的に医師を配置する。大崎市民と石巻赤十字を「地域重点小児科病院」に指定し、それぞれ医師5人を置く。栗原中央と気仙沼市立病院は外来中心の「地域外来型」として2人を置く。

 仙台市急患センター(若林区)と石巻市夜間急患センターの2カ所だけで受け入れている平日夜間の小児救急を拡充し、県立こども病院(青葉区)と国立病院機構仙台医療センター(宮城野区)で新たに対応する。
2008年03月20日木曜日

宮城

社会



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