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障害年金不正受給で調査へ 社保庁、北海道で億単位か
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札幌市の耳鼻咽喉科の開業医(73)の診断を受け、障害年金の受給が認められた重度の「聴覚障害者」の中に、実際には障害がなかったり、軽度の障害しかない人が多数含まれている疑いが強まり、社会保険庁は19日までに本格的な実態調査に乗り出した。
「不正受給は億単位になる可能性もある」(札幌市幹部)との指摘もあり、社保庁は調査結果を踏まえ、支給済みの年金の返還請求を行う方針。関係者の刑事告訴も視野に入れている。
開業医は身体障害者福祉法に基づく指定医で、障害者手帳申請の際に提出される診断書などに事実と異なる記載をした疑いがあるとして、札幌市に文書指導されている。
北海道社会保険事務局によると、この開業医の診断を基に障害年金の受給が認められた人は、記録が残る2002年度以降だけで約140人。同庁は01年以前の分も含め、開業医の関与が確認できた受給者全員の障害の程度を再検査する。
(共同通信社)
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