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経産省、小型衛星開発で概要−商用目的、きょうから公募
経済産業省は08年度に始める小型衛星開発の概要を固めた。衛星本体の質量が300キログラム以下で、軌道高度400キロメートルにおいて地上分解能1メートル以下(1画素1メートル)とし、観測技術衛星「だいち」の2倍以上の性能を持つセンサーを搭載した小型衛星の開発を目指す。19日から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じて研究開発に参加する企業の公募を始める。日本として初めてとなる商用化を目指した地球観測用小型衛星の開発の取り組みが本格的に動きだす。
公募は4月中に締め切り、審査の上、6月から事業を始めることになる。開発着手後2年で組み立て試験を完了する。開発にあたっては、宇宙専用ではなく汎用的な電子部品などを使うことで衛星本体と機器の標準化を図る。小型衛星の開発プロジェクトは3年間で30億円の予算規模。日本の強みである汎用部品を使い、低価格で小型・高性能な衛星を開発する。
(掲載日 2008年03月19日)