2008年 3月 19日
香川・岡山の公立高校の合格発表
香川・岡山の公立高校で19日、一般入試の合格発表が行われました。2つの県で、1万8千人余りが喜びの春をつかみました。このうち高松市の県立高松高校では午前9時、校内の掲示板に難関を突破した320人の合格者の受験番号が張り出されました。受験生は自分の番号を見つけると友達と抱き合って喜びを分かち合ったり、携帯電話のカメラに受験番号の写真をおさめたりしていました。香川では32の公立高校で5526人が、岡山では59の公立高校で1万2638人が喜びの春をつかみました。

高橋選手ゆかりのリンク、閉鎖先送りへ
フィギュアスケートの高橋大輔選手を生んだ、倉敷市の「サンピア倉敷」のスケートリンクの閉鎖が暫定的に1ヵ月間先送りされることになりました。これは19日、岡山県スケート連盟が施設を所有する独立行政法人に要望して、決まったものです。独立行政法人の水島藤一郎理事長は4月の1ヵ月間は県スケート連盟が160万円から200万円かかる光熱費などを支払うことを条件にスケートリンクを貸し出すと回答しました。県スケート連盟はこの条件でリンクを借りることにしています。ウェルサンピア倉敷のスケートリンクは、国の方針で施設の売却が決まっていて先月行われた入札で参加者がいなかったため、今月末で、一旦閉鎖される見通しとなっていました。

備前市議会が日生大橋建設予算案可決
備前市沖の瀬戸内海に浮かぶ鹿久居島と本土を結ぶ橋の建設予算案が19日、市議会で採決されました。一部の議員から、財政難などを理由に建設凍結を求める修正動議が出される異例の事態となりました。本会議では鹿久居島と本土を結ぶ日生大橋の周辺整備費用、1億9000万円余りについて採決が行われました。傍聴には橋の建設に賛成・反対双方の住民70人以上が訪れました。採決を前に議員4人から橋の建設を凍結すべきとの理由で、来年度一般会計から橋の建設予算を削減する修正動議が出されました。しかし、賛成少数で否決され結局、原案が賛成多数で可決されました。日生大橋は日生諸島に住む島民の生活道路の確保を目的におととしから周辺整備が始まっています。しかし、備前市の自治体の財政状況を示す実質公債費比率が昨年度、県下ワースト1位になったことから議会や市民団体から建設の凍結や見直しの声があがっていました。また、今年に入ってから橋の建設見直しを求める延べ9400人余りの署名が市長あてに提出されています。

岡山・香川の桜の開花予想日早まる
気象台は19日、今年に入って3回目の桜の開花予想を発表しました。岡山・高松ともに予想日が早まっています。19日はあいにくの冷たい雨になりましたが、気象台は桜の開花日を前回より3日早めて岡山市・高松市ともに今月26日と予想しています。岡山は去年と同じ、高松は去年より2日早い開花になります。気象台によりますと1月中旬から冷え込む日が続いていましたが、今月に入ってから気温が上がり、今後も気温が高くなると予想されているため平年並みか平年より早いところが多くなりそうだということです。

香川県議会閉会
2月定例香川県議会が19日、閉会しました。県教育委員会の任命同意案が追加提案され、新しい教育長に県健康福祉部長の細松英正さんが選任されました。この任命同意案は、和泉幸雄教育長が健康上の理由で辞任する事を受け追加提案されたものです。19日開かれた、県議会の本会議で全会一致で可決、同意されました。細松氏は、高松市出身の55歳、東京大学法学部を卒業後、1977年に香川県庁に入り、総務部次長などを経て、去年4月から健康福祉部長を務めています。一方、19日の県議会では、議員定数を45から41に減らす条例改正案も可決されました。高松市、さぬき市、三豊市の3つの選挙区で削減されます。新しい定数は2011年4月に行われる、次の選挙で適用されます。

工業団地を巡る背任事件で元助役ら再逮捕
香川県旧高瀬町の工業団地の造成に絡み、必要のない金を支出し町の土地開発公社に約5200万円の損害を与えたとして町の元助役ら2人が背任の疑いで警察に再逮捕されました。再逮捕されたのは旧高瀬町土地開発公社の理事長で町の元助役、白井侶章容疑者(68)と、公社の元事務局係長、原田康司容疑者(50)の2人です。警察の調べによりますと白井容疑者ら2人は2003年8月下旬、旧高瀬町が整備していた原下工業団地の造成事業に絡み、地権者の男性に支払う必要の無い5200万円を不正に支払い、公社に損害を与えた疑いです。白井容疑者ら2人は「間違いありません」と容疑を認めていると言うことです。警察では公社が地権者の男性から土地を購入する際、理事会で決まった正規の価格よりも高く買い取る口約束を交わしていたとみて、犯行の経緯などを詳しく調べる方針です。

岡山県の部長・次長級人事異動
岡山県は、19日、部長・次長級の人事異動を発表しました。異動の主なものでは、政策審議監に杉潔企画振興部長。杉さんは特命事項としてチボリ公園事業担当の理事を兼務します。後任の企画振興部長には大森弘介総務部次長。農林水産部長に杉山誠一美作県民局長、生活環境部長に福田伸子環境管理監。福田さんは、岡山県で初めての女性部長となります。備前県民局長に藤沢賢志東備支局長、備中県民局長に須田実企画振興部次長、美作県民局長に吉岡政昭土木部次長となっています。異動の発令は、来月1日です。

牛肉偽装で藤村精肉店店主送検
丸亀市の精肉業者が外国産牛肉を国産と偽って学校給食会に納入した事件です。詐欺などの疑いで逮捕された店主が19日、高松地方検察庁丸亀支部に送検されました。送検されたのは丸亀市土居町の藤村精肉店の店主、藤村由和容疑者(71)で19日午後、丸亀警察署から高松地検丸亀支部に身柄を送られました。警察の調べによりますと藤村容疑者は去年3月、オーストラリア産の牛肉約460キロに広島県産と表示したうその証明書を付けて丸亀市学校給食会に牛肉を納入し代金約67万円をだまし取った疑いです。警察の取り調べに対し藤村容疑者は「国内産しか納入していない」と供述し依然として否認を続けていると言うことです。

つばき寒桜が見ごろ
岡山市の半田山植物園では、早咲きの桜が咲き始め、訪れた人たちの目を楽しませています。半田山植物園で見ごろを迎えているのは、「ツバキカンザクラ」です。ソメイヨシノよりも約1ヵ月早く咲くこの桜は、愛媛県松山市の椿神社に原木がある事から名付けられました。別名「初美人」とも呼ばれ、小振りで、明るいピンク色の美しい花を咲かせています。開花の時期は、ほぼ平年並みということで、ツバキカンザクラは、今週中に一番の見ごろを迎えます。半田山植物園では、ツバキカンザクラに続いて、ソメイヨシノなど、40種類・1000本の桜がこの後、順次開花し、来月中旬まで、桜の花が楽しめるということです。