(央)です。明日から週末にかけてしばらく、ホラー者には忙しいですよ!
まず、1月に当ホラースタイルでも絶賛した木曜深夜のアニメ「墓場鬼太郎」がついにあす20日深夜で最終回!
金曜21日にはジャーロ(イタリアの推理もの)専門家、山崎圭司さん渾身の力作「イタリアン・ホラーの密かな愉しみ -血ぬられたハッタリの美学」発刊記念で、これも当欄既報のホラーイベント「TRASH-UP NIGHT!! 」の第5弾が渋谷「青い部屋」で行われます!
また、土曜22日21:45から日曜のオールで吉祥寺バウスシアターおなじみの爆音上映会が…今回は『映画の頭脳破壊』『中原昌也 作業日誌』発売記念として、ノイズミュージシャンでもある中原さん自らがセレクトして送る「爆音聴力破壊」なるイベントが行われ、「要塞警察」「ゾンビ」ほかの映画が耳をろうする圧倒的なボリュームでかかるのです!!
墓場鬼太郎は本当にすごい快進撃の1クールです。あれだけのクオリティ、決して妥協していないオトナでも歯ごたえ噛み応えのある作りならば当然! ですが、それにしても前回「ブリガドーン」の視聴率が深夜なのに5.8%(瞬間最高視聴率は 7.3%)! まさに「お化け」アニメです…
この墓場鬼太郎ですっかり自らの中の水木ブームが再燃、いま「悪魔くん千年王国」や「僧院玉砕せよ!」等の戦記物などを貪り読む日々となっちゃってます。明日で最終回…とても楽しみで少し寂しいです。4月23日にはDVDも出るとのことなので要チェケですね。
で、TRASH-upなんですが、出る出る言ってなかなか出なかった(笑)、ファンジン(同人ミニコミ)「TRASH-UP」(写真左、1365円)がついに完成したみたいです! 刊行が遅れるのも納得の内容の濃さとの噂。popstyleファミリー柳下毅一郎さんもご寄稿とのことですし、私もまだ見ていないのですがのどから孫の手を持った手が出そうです(?)。3/21金曜のオールナイトイベント(写真右)ではどうやら無事売られるようなので、駆けつけたいと思います。
「イタリアン・ホラーの密かな愉しみ」(フィルムアート社、2100円)はダリオ・アルジェントの「サスペリア」「フェノミナ」といったイタリアンホラーを日本人に知らしめたヒット作はもちろん、平山夢明さん生涯フェイバリット映画、ルチオ・フルチ監督のゾンビ映画の傑作「サンゲリア」や、驚きのモッキュメンタリー映画(疑似ドキュメンタリー…「ブレアウィッチ」を思い浮かべて頂ければわかりやすいかな?)、「食人族」のルッジェロ・デオダートなどがお好きな方々は感涙悶絶ものです。
イタホラはそれこそタランティーノもティム・バートンも多大な影響を受けたジャンルなのです。筆者の山崎さんは「産業として一国を支えた伊製恐怖映画の歴史を追いつつ、巨大な闇に多方面から切り込んでみた」と言います。
個人的には何度見返したか分からない生涯のマイフェイバリット映画「デモンズ'95」(邦題で遠慮して見ていない人は絶対損してます! 耽美的、絵画的な美しさ、人間のおかしさ、ペーソス、不条理な無間地獄を見せられる恐怖…最高の映画ですからぜひ見てください)の監督、ミケーレ・ソアヴィに1章が割かれているのが本当にツボです。
イベントの方は渋谷の「青い部屋」にて10時から0時ごろまで中原昌也さん、伊東美和さん(「ゾンビ手帖」筆者)、山崎圭司さんのトークショー、その後はライブとDJイベント、イタホラ映画の上映です。イタホラ本を当日買うと筆者山崎さんから何かプレゼントがあるらしいですよ~。
それにしても何で続くときは続くのでしょう、その翌日もホラーのオールナイトイベントとは…しかも爆音上映とは… 覗けるだけ「もっと、もっと、ゾッと!」と覗きにいくつもりですが寄る年波に勝てるかどうかだけ心配。でも今から心躍ります。
月曜、ちゃんと仕事できる体力は残しておかねば(笑)。
というわけでホラー者は週末に向け体力をためようというお話でありました! 皆様、どこかの闇の中でお会いしましょう…
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