福田康夫首相は19日夜、額賀福志郎財務相や自民党幹部との会合で、民主党内の反対論が強かったにもかかわらず、日銀総裁に武藤敏郎副総裁を推したことをめぐり、「民主党の重鎮が『武藤さんで結構だ。責任を持って党四役をまとめる』と言ったから、そうした」と説明した。
これに先立ち、首相は官邸で記者団に、日銀総裁が空席になることについて「残念ながら拒否された。責任を痛感している」と語った。新たな人事案については「総裁は簡単に決まるものではない。選考は大変難しい」と述べ、提示までに時間を要するとの認識を示した。【坂口裕彦】
毎日新聞 2008年3月19日 21時26分 (最終更新時間 3月20日 0時36分)