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小銃持った警官ウロウロ チベット玄関口は厳戒
このニュースのトピックス:アジア・オセアニア
中国チベット自治区への玄関口となっている四川省成都市では、ラサでの暴動後、チベット民族が多く集まる地区に武装した警官が集中、19日も自動小銃の引き金に指をかけた警官が数人ずつで町を巡回し、厳しい警戒態勢が敷かれた。
市中心部に近く、チベット料理店や土産物店が並び、チベット民族も多く住む一角。警察がこの地区に通じる道をすべて封鎖し、車両の通行は一切禁止されている。道路には十数メートルおきにパトカーや武装警官を満載したバスがとまり、歩道にも多数の警官が立つ。
道を歩く人々の合間をぬうように、小銃を握り締めた警官やバイクに乗り周辺を監視する警官がひっきりなしに行き来する。チベット仏教の僧侶と立ち話をする人がいると、私服の公安当局者とみられる男性が近づき、会話に聞き耳を立てる。
あるチベット民族の男性は「ここでは何も起きていないのに、やり過ぎだ。本当に怖い」とおびえた様子だった。一方で、同市内の漢民族の男性は「漢民族が援助しているおかげでチベット民族は生きていけるんだ。恩返しもせず(ラサで)暴動なんか起こしやがって。当然の報いだ」と吐き捨てるように話した。(共同)