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「腸壁の損傷は医師の不注意」 万波医師らに賠償命令

2008.3.19 20:59
このニュースのトピックス民事訴訟

 膀胱(ぼうこう)がんの手術を受けた高知県の男性=当時(74)=が死亡したのは、腸を損傷させるなどした医師のミスが原因として、男性の妻らが宇和島市立宇和島病院(愛媛県)を運営する同市と医師を相手取り、計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、大阪地裁であった。大島真一裁判長は「腸の損傷は医師の注意義務違反によるもので、死亡との因果関係が認められる」として、同市と医師に計約3740万円の支払いを命じた。

 被告は、同病院などをめぐる病気腎移植問題で、移植手術をしていた万波誠医師(67)=現・宇和島徳洲会病院勤務。

 判決によると、男性は平成15年1月、同病院で膀胱がんと診断された。このため、当時勤務していた万波医師が手術をしたが、腫瘍(しゅよう)を探す処置の際に小腸の一部を誤って損傷させて穴が開き、男性は約2カ月後に多臓器不全で死亡。男性の妻と長女らが17年4月に提訴していた。

 万波医師側は「腸の損傷は手術後生じたもので過失はない」と主張していたが、大島裁判長は「手術中の出血量の多さなどから医師の不注意で損傷させたと考えるのが合理的」と判断した。

 原告側代理人の弁護士は「名医といわれる万波医師だが、判決を受け止め、細心の注意を払うという医者の原点に返ってほしい」としている。

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