●それでも地球は回ってる
■祝:エンデバー且つ【きぼう】打ち上げ成功!(^^)!■
 



16日の日曜の夜開催された『ロケット爆発まつり』。
今回はいつもよりも遅い16時半の到着だったので、
整理券の番号は18番。
休日だし、もう少し後ろの方だと思ったんだけど・・・



因みに開場は6時。開演は7時。
4時半の時点で自分の後ろはさほど人もいなかったけど、
5時前位に列がぐんぐん伸びた模様。
店の方で二列に並ばせたのが5時過ぎで、
今回整理券が配られたのが5時半。
開場の5分前には戻って来いという事なんですが・・・
30分弱でどこに散れと(苦笑)
他に並んでた方々も、客が開場前に大勢来るのは、
今に始まった事じゃないのに何故今回は整理券配布が遅れたのか?
お茶するのも時間がビミョーという訳で、
1番の整理券を持つKさんとロフトの上でダラダラと待つことに。
その間に、今回来れなかったSさん宛てに送る看板写メを携帯で撮る。
でも待つ間は寒くないので助かりました〜。もう春ですねえ・・・



予定通りの時間に開場。
1番乗りのKさんがGEtしたのは、椅子席の一番後ろ入口側。
今回は、いつもの「ロケットまつり」と違って映像中心の為、
出演者席の前に色んな意味での「お宝」は展示されないので、
前の方の席や桟敷席を狙う気持ちは無かった模様。
映像が良く見え、且つオーダー品を斜に構えて食べなくていい席を確保。
関係ないけど、そういう事もあってか、この日は初めて「カレー」を注文。
個人的は・・・焼きソバの方が好みです・・・




開演時間となり、おなじみのテーマ曲が流れて、
松浦さん、野田司令登場。
少し後にそして自分がお目に掛かるのはお初の方々が三名登場。
因みに看板にはこう紹介されておりました。

小林伸光さん(イラストレーター)
水城徹さん(宇宙機エンジニア)
平岩徹夫さん(ロケットエンジンエンジニア)

いつもの「ロケットまつり」がOBだとすると、今回は現役ばかり!
そういえば、看板の野田司令の所に、
「宇宙機エンジニア」って書いてあったの事に違和感。
てっきり「マッドサイエンティスト」って書かれるかと思ったから…
(どうでもいい事ですね、スミマセン)




さて、この「爆発まつり」。
不謹慎(不吉?)なネーミングではありますが、
野田司令からその趣旨の説明(補足)があったのですが、
まだ映像流れてもおらず、始まってもいないのに、
これ聞いて既に自分は涙ウルウル状態に・・・



細かい所は忘れましたが、
年明けだか年末に仲間で集まってある映像を見て、
そこにゴダード(説明省略)が映ってるんだけど、
ロケットの実験をして、ほとんど失敗してるのに、
ニコニコ笑いながら残骸拾ってる、その楽しそうな姿を見て
素直にいいなーと思えたんだそうです。

「失敗ばっかりなのに、楽しそう」

この言葉聞いて且つそれがゴダードの事だと知り、無条件に涙腺が・・・
(野田司令はこの映像に、エンジニアの原点でも垣間見たのでしょうか)




で。
映像の数々は文字通り「ロケットの爆発シーン」のオンパレード。
最初がいきなりV2映像(実際はA-4だっけ?)。
最初は何だか分かんなかったけど、
「ペーネミュンデだねー」の言葉に、
カラーのその映像が本物だと知ると俄然興奮!!!
本物の(?)ナチの将校!独特のあの鉄兜被ってる人わんさか!
本当に当時のペーネミュンデの映像なんだ〜!!ウワーイ!
ロケットの失敗映像そっちのけで、フォンブラウンが映ってないかに興味が!
(結局分からず終い)
うおおお、いきなりすごい映像出た〜!!



その後は・・・なんだっけ?
順番バラバラだけど、タイタンとか、アトラスとか・・・
名前が出掛かってるのに出てこないアメリカのロケット共〜!
ロシア(当時のソ連)のロケットも勿論有り。
アメリカは同じロケットに色んな角度からのカメラ映像があって、
そういう意味では豪華?な感じ。
ロシアとかは、1個のロケットにあっても映像2個くらいだし。
因みに中国もありました〜・・・あの・・・壊れた町のその後の映像も・・・




色んな爆発原因がある訳ですが、
素人の己が見ても、当然に理由などわかる訳なく。
でも専門家のゲストであっても、割と分からないらしい。
まあ映像のみ見てますからね・・・


映像としては大体がこんなカンジ↓


「リフトオフして浮き上がったと思ったら、持ち上がらなかった」
「リフトオフする以前にそこで一ミリも上がらず爆発」
「割と上手く(遠くまで)上昇していったのに、突然爆発」



そのたび会場は


「おおお・・・!?あ〜あ〜・・・・・・(笑)」


こういう類の声が上がり、時には拍手喝采(?)の爆発も!



エンジン噴いてるのに一向に揚がらず、
その内にそれ以外の所から何か漏れてきちゃったよ?とか
そういうのを見ながら、
何が原因で、何が漏れ出しているとかを予想しながらトーク。
でも実際爆発されちゃうと、爆発の光とか煙でほとんどもう何が何だか(笑)


平岩さんが
「炎が赤いですからケロシン系ですかねえ」とか
「水素は煙が白い」とか仰ってましたが、
映像に意識が集中してあまりトークを覚えてない・・・
でも会場では聞きながら爆笑してたんだけどなあ・・・


アメリカ系?で思ったのは、
「よくもまあ、あんだけ失敗続いて、よくぞ開発続けたよなあ」
「割と近くに芝生とか草ッ原があるけど、よく火事にならなかったなあ」



失敗の連続の映像のどれだかは、
後にライトスタッフとなる人物(名前忘れた)が乗り込むロケットで、
こんなに失敗続いてるのによく人乗せる気になれるよなーと、
野田司令も仰ってましたが・・・
乗る側もその失敗続きを見て、「俺あれに乗るのかー」と思ったらしいけど
タフというのか、何と言うのか・・・
その後成功続きになるとは言っても、数ヶ月前までは失敗オンリー。
それでも決行するんだーアメリカ。
なんかあれ見てると「たまたま運よくロケット打ちあがって帰還できた」ってカンジ。




ソ連はソ連で、素晴らしいシーンがありました。
夜の打ち上げシーン。
リフトオフしてしばらくは成功、と思いきや。
突然の爆発!
しかし炎と煙に包まれるロケットの先には、既に脱出したポッド(?)が!
一番上の有人の部分がちゃんと脱出出来てるのもスゴイけど、
何より驚いたのが、それを見守る軍の将校達が、
目の前で爆発してるつーのに、脱出ありきのせいか、誰も取り乱してない!
(一人なんか首掻く余裕すらあるし!!)
まあでも「有人」ですからねえ・・・それが基本だろと言われればそれまでかー。



あとは松浦さんも仰ってましたが、
ソ連のロケットって、アメリカだったらとっくに木っ端微塵になってるはずの爆発でも、
しばらくロケットが飛翔してる!それって如何に頑丈に出来てるかって証拠か。
であるがゆえに、脱出する余裕もあると。
ロケットは垂直方向に強く出来てるから、少しでも横倒しになると、途端に壊れる。
その脆さを象徴するような映像も幾つかありましたねー。




そうそう。
リフトオフやタワークリアできなかったロケット達が爆発する際、
機能は全滅だろうけど、割合発射台が残ってたのには驚き。
あの熱と爆風にも耐えるのか・・・
中には、あまりの爆発の凄まじさに影も形もなくなってたのもあったけど・・・
でもそんなの稀でしたねえ・・・ロケットの脆さとは裏腹に頑丈だなーと感心。



ところで。
ロケットの爆発って、ある意味超ど級の爆発事故な訳で。
何個かの映像は、人死にもある。
一番酷かったのはソ連の爆発の映像。
有名らしいけど、スンマセン、ロケットの名前が分からない・・・
偉い人も即死だったらしいね・・・20メートル手前で見学って・・・
松浦さんじゃないけど「成功してもそれヤバイでしょ」
その映像では、服に火がついた現場の人々(軍人さんか?)が、
倒れて這いずりながら逃げてる様が映っており・・・
何と言うかあまりに現実離れした映像に、ピーンと来なかったのが本音。



あとは中国。


昔々の人民服着た人々が、重機も無い中で基地建設に汗を流す。
そういう解放軍のPR映像のあと、打ち上げの映像が入るんですが、
一回目は途中で映像切れてました。
二回目は見学してた人たちの打ち上げを待ち侘びるシーンもあり、
その後爆発シーンが無い代わりに、
その現場にマスクだけ持って素手で向かう解放軍の勇姿がそこに!
(会場中で「行くなよ!!(驚愕!!)」の声が)
直後の映像は救急車が続々と詰め掛ける現場のシーンに(当然ですよ・・・)


三回目は・・・
爆発シーンあったかどうかも忘れましたが(多分無かった気が)
それより何より、ヒドラジンのお陰で崩壊した町の惨状が・・・
どんだけの大きさの町がなくなった訳・・・?
あれが人民には伏せてあるって・・・知ってる人は知ってるんでしょうけど・・・
中国、怖いぞ・・・
(因みにこの映像は紹介されたDVDには入ってません)






何かしょっぱい感じの映像が続いてしまった所で。
野田司令が今回の企画を思いついたきっかけとなる、
ゴダードの映像が流されるのですが。




いいですよー




今回これが一番良かった。




ロケットの初期も初期。
1928年頃からの映像で、かなり細かく記録してます。
初めての実験及び失敗の映像もあり?
野田司令曰く、
ゴダードっていうと、実験装置の横に寂しく立ってる、
冴えない感じの写真しか知らなくて、
しかも本人が生存してた頃はその成果をまったく省みられなかった訳で、
何か不遇の人ってイメージしかなかったのに、
その映像に映ってるゴダードって、本当にいつ見てもニコニコしてる。




実験の場所も、映像見てた誰もが、
「何でこんな木の側でやるの?」
みたいな奇妙な場所で、周囲もそれなりに家とかあったりする所で、
決して恵まれた環境でやってたとは思えなくて。




初期の頃は、何の実験してるかすらイマイチ分からない(笑)
来る日も来る日も同じような事やってる感じの映像。
でもその内に実験の櫓や実験装置が大きくなり、
失敗の原因もそれなりに高度になり、
その内に、広い何も無い場所で実験出来るようになってきて。



途中途中、火事になりかけた草原で、
男達が自分の上着で草をバシバシ叩いて消火してたり、
残骸拾い集めて、その前で記念撮影してみたり、
どうやらそれなりの距離を飛んだらしい時は、
草原で牛乳?かなんかで乾杯してて。



なんというか・・・・・・・



のどかーな感じの実験記録の数々。




実際はそのどれもが貴重な歴史の積み重ねなんだけど、
フィルムに映ったその人たちの、なんて楽しそうな表情。



失敗の連続どころじゃないはずなのに。
その表情には辛そうなものが見えてこない。
何か失敗すらも楽しんでるような。
こういう人じゃないとこんな事(ロケットの開発しかも先達)出来ないよなーと
野田司令が言ってのがすごく印象的。
80年後、自分の映像見て皆が笑ってるなんて意識してたかどうか・・・
ジャイロの説明をする為か、
回転椅子に座って自転車の車輪持って回ってる姿とかねー、
いい年したおじさんが遊んでるとしか見えないけど(苦笑)、
いやでも本当〜に楽しそう。
あんな映像見せられちゃたら、今までの不遇の人のイメージゼロ。
ロケットの開発が面白くて仕方なかったんだろーなーとしか思いようがない。
その位、いい意味で衝撃的だったゴダードの映像の数々。





平岩さん達も、実験で失敗して飛び散った部品を拾いに行く時、
ワクワクすると言ってました。失敗してヤバイ事も沢山あったけど、楽しいって。
野田司令も、打ち上げの時はものすごく緊張するけど、
リフトオフした瞬間の高揚感は何者にも変え難いものだと言ってましたね。




その後、日本は税金使ってやるから「楽しんじゃいけない」と思う風潮がある、
でも打ち上げの現場にいる人々の高揚感みたいなものを、
もっと世間に伝えてもいいんじゃないか、
楽しんでやってるってことを、むしろ伝えるべきじゃないかとい事を、
野田司令が言った時、
生活に直接結びつかない事は即「税金の無駄使い」と取る国民の側にも
責任があるんじゃないかなーと思いました。
事業をやる人が、その事業に熱意を持ってやっている事を伝えるのも大事。
でもそれを見守れるだけの度量というか器量が、こちら側に求められる気が。
その国民の「知」「学問」についての見識が問われる〜という気がします。




ゴダードって、途中でリンドバーグか誰かの紹介で軍だか国だかに、
援助をしてもらえるようになったと思ったけど、
その前の自分達だけで資金繰りして汲々としてた時も、その後も、
ほとんど変わらず楽しそう〜に実験してたなあ。
資金があるに越した事はないけど、
それは、あの人にはあまり関係ない事だったのかなー。
そういう所がねえ・・・なんというか・・・ツボです。



某アニメの誰かさん達も・・・そうやって楽しそうにロケット作ってたのかなー。
きっとそうだなー。いいなー。そういうの。やっぱり憧れます。





余談ですが、ゲストの方々もいってましたが、
ゴダードの実験映像で、だんだんロケットがロケットらしい姿に変貌していくけど、
あのフォルムって誰が考え出したの?
あの時点であのフォルムを考え出してたのって、オーベルト先生?
だとするとゴダードはどうやってそれを知り得たのか?
それとも、たまたまアメリカとドイツで離れてはいたけど、
あのフォルムは独自に引き出してきて、
そうなるとやっぱりあのフォルムは、誰もが辿りつく究極の形なの?
専門家でも案外その辺りはご存知ないのね・・・
そういうのって、専門家にとっては周知の事実だと思ってた・・・意外だ。






ああ・・・もっと平岩さんや林さん、水城さんが、色んなお話されてたけどなー・・・
覚えてない・・・・・・
平岩さんは専門的な言葉がドンドン出てきて謎ー(笑)それを司令がフォロー。
やっぱり平易な言い方で話すて難しいんですかねえ・・・
(もっとも平易な言い方されても理解できないけどね)







終電ギリギリ間に合う時間まで粘って、一応お開きまでいられたけど・・・
いやー盛りだくさんすぎて・・・、肩がガチガチに凝ってた・・・集中しすぎ・・・
帰りの電車では頭が痛くて大変な事に(苦笑)







あと、今回は初めてTさんがロケットまつりの会場に!
たまたま会場直前にメールしたら、仕事がいつもより早く終わりそうで、
せっかくだからのぞいてみようかなーとの返事だったので、ぜひ!と返信。
この雰囲気は説明では伝わらない!百聞は一見に如かず!!
そして、前半終了15分前に到着!!ようこそ!!!
「あまりの異様な雰囲気に驚いた」と言われ、
その空間が既に心地よい己に苦笑〜。
映像中心だったし、トークもほとんど映像のフォロー程度だったので、
初心者のTさんには丁度良かったかも。
自分も、Tさんにこの楽しさを知ってもらえて非常に感激してます。
一人でも多くの人に、この楽しさを知ってもらえたら!
だって実際本当に楽しいイベントですからー。
そういう意味でも、この日は大変貴重且つ有意義な一日でしたvv



 

さてそろそろ肩が限界・・・そしてお腹も空いてきた・・・
いつもながらに散漫な記事ですが、
とにかく「行ってよかった&見てよかった」な『爆発まつり』。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです〜。



ついでに言えば。
野田司令曰く
「(ロケットの性能や打ち上げに対して)過大な評価(打ち上げの不安)で

過小すぎる評価(安全を過信する)でもいけない」





個人的には、打ち上げ成功の有り難味が増しました〜(笑っていいのか)


 


 



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