“衝突前 漁船の赤色灯見た”
今回の事故で、海上自衛隊の調査委員会では、イージス艦「あたご」のおよそ300人の隊員のうち、これまでにおよそ70人から当時の状況について聞き取りを行いました。これまでに、このうち複数の隊員が「衝突の直前、漁船の左側にある赤いライトを見た」と証言していることがわかりました。この漁船は、「あたご」と衝突した清徳丸とみられますが、「あたご」の右方向から移動してきたことを示し、この場合、海上衝突予防法では「あたご」側に回避する義務があったことになります。事故直後の調査では見張りの隊員が、「緑色の明かりを見た」と今回の証言と別の話もしており、海上自衛隊は今後、ほかの隊員からも聞き取りを進め、さらに詳しく調べることにしています。一方、今回の事故では、発生の連絡が石破防衛大臣に伝えられるまで1時間半もかかったことから、海上自衛隊は各部隊の司令部や海上幕僚監部の当直の人数を増やしたほか、重大な事故を想定した連絡の訓練を始めており、今後、さらに危機管理態勢の見直しを進めることにしています。 |
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