「みちあむ」突然閉館 特定財源無駄遣い批判を意識? 仙台
道路特定財源のあきれた使い道が次々と明らかになり「無用な批判は浴びたくない」とばかりに、こっそりと店じまいしたとみられる。 正面玄関に「みちあむ閉館のお知らせ」が張り出されたのは11日朝で、その日から玄関は閉ざされ、電話は留守番電話のメッセージが流れるだけとなった。 閉館の方針は慌ただしく決まったらしい。宮城県文化振興財団など公共機関のホームページでは、いまだに「みちあむ」が紹介されている。国道48号沿いに数カ所ある案内看板もそのままだ。 東北地方整備局は「国会で取り上げられ、道路特定財源の使途を総点検することになった。国民から疑念を抱かれないよう、最終的には国土交通省に設置される改革本部の結論を得て存廃を決めたい」(道路計画第二課)と話している。 みちあむは1988年6月に開館。運営は社団法人東北建設協会に委託し、道路特定財源から毎年約4000万円が委託費として支払われていた。道路の歴史などを解説するパネルなどが展示され、昨年の入館者は約1万7000人だった。 東北建設協会に関しては、2006年度の職員旅行に道路特定財源から23万5000円が支出されていたことも明らかになっている。 協会の阿部純一事務長は「東北地方整備局から閉館の理由は聞かされていない。入館者は年々増えており、残念だ」と話している。 閉館を知らずに見学に訪れた青葉区の無職女性(80)は「会社なら倒産、夜逃げ同然。このような知らせ方自体が典型的なお役所仕事ではないか」と怒りが納まらない様子だった。
2008年03月18日火曜日
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