但馬、松阪牛と産地偽装　農水省が大阪の業者指導

　近畿農政局（京都市）は１９日、但馬牛や松阪牛などと産地を偽装し、牛肉を通信販売したとして、日本農林規格（ＪＡＳ）法などに基づき、食品販売加工「アイマックコーポレーション」（大阪市西区）に適正な表示に是正するよう農相が指示したと発表した。

　近畿農政局によると、アイマック社は商品「但馬牛焼き肉」を京都府産や国産交雑牛を原料として別の加工会社に製造させ、但馬牛の証明書を梱包業者に添付させて販売した。昨年８−１２月、通販業者７社に販売した但馬牛４９４４キロのうち、１５１２キロの表示が不適正だった。

　「松阪牛すき焼き」も、通販業者４社と自社で販売した２４９０キロ中、２６キロの表示が不適正だった。

　アイマック社は「ＪＡＳ法など制度に対する認識が甘かった。顧客に迷惑をかけることになり、会社としてのチェック体制に不備があった」としている。