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宇宙服に韓国企業の広告、ロシアが不許可

宇宙飛行士養成の費用増加も

 宇宙服に企業の広告を取り付ける計画が、ロシア側の突然の態度の変化で不透明になった。この計画は、韓国の宇宙飛行士を養成する事業を進める上で、韓国政府などに数十億ウォン規模の収入をもたらすことが予想されていた。このまま計画が頓挫した場合、政府は宇宙飛行士養成のための費用をさらに負担しなければならないという問題が発生する。

 韓国政府の関係者は18日、「ロシア側が最近、“宇宙飛行士の品位を守るため、宇宙服に企業のロゴを取り付けることを許可しない”という態度を見せ始めた。ロシア側を説得し、広告の取り付けを認めてもらって、来週までに交渉を集結させる」と語った。

 航空宇宙研究院のチェ・ギヒョク宇宙飛行士養成事業団長はこの日、この問題について話し合うため、急遽ロシアへ向かった。

 政府は、宇宙飛行士養成事業の全体予算260億ウォン(約25億7600万円)のうち、40億ウォン(約3億9600万円)を広告収入で賄う計画を打ち出していた。専門家たちは当初、宇宙服のほか、ロケット、宇宙管制施設、宇宙飛行士の宿泊所、国際宇宙ステーションに、サムスン・現代自動車・LG・SKなどの大企業の広告を取り付けることで、少なくとも100億ウォン(9億9350万円)以上の収入が見込めると予想していた。

 一方、昨年7月には科学技術部(当時)が、「宇宙飛行士を通じて収入が発生すれば、ロシア側に収入額の10%を提供することになっている」とし、「宇宙服に商業広告を取り付ける問題について協議している」と発表していた。

李永完(イ・ヨンワン)記者

チョ・ホジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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