2008年03月19日

久しぶりの札幌

 昨日、札幌に戻ってきた。
 2/29以来なので、3週間ぶりと言える。
 今回は、札幌漫画研究会のイベントに加え、長女紅円の卒業式がある。

 11時に都内の家を出て、空港着が12時頃。
 カツサンドとアイスコーヒーの昼食を摂って、機内に乗り込んだ。
 シーズン的にも曜日的にも谷間なんだろうか、ロビーも機内も空いている。
 帰省とも違うし、出張帰りとも違う、不思議な感じだ。

 ここのところ、本を読んでいない。
 雑誌も、ざっと目を通すだけだ。
 そんなわけで読み物もなく席に着き、とろとろした。

 見下ろす北海道は、予想していたほど白くなくて、春の訪れが早いのを感じた。
 千歳の気温は8度ほどか。
 スーツの上に薄いコートで、寒くない。
 路面が乾いているので、空港リムジンは1時間で着くと確信した。
 その通りになった。

 本宅着が16時……つまり、ドアツードアで5時間ということだ。

 久々の自室は、特に違和感もなく馴染めた。
 MacBookさえ広げれることができれば、そこが私の居場所になるのだ。

 紅円の卒業アルバムと通知表を見る。
 今回転校する人たち向けに、クラス全員からの肉筆の手紙を綴じた、立派な文集が作られたそうだ。
 先生の手間を思うと、大変なことだと思う。

 女の子達はみな達筆で、書いている内容も大人だ。
 もうすでに、女性として完成形に近い(これは妻の意見)。
 幼稚園の時から知っている子も多いが、みんな、こんなにも成長したんだな。

 男の子達が凄い。
 文字には幼さが残るが、言葉遣いやユーモアが見事なものだ。
 それぞれに人柄が表れている。

「なんで彼らはこんなにジェントルなんだ?」と妻に言うと、
「そうだよ。どこの家も、しっかりしてるし、みんなちゃんとした子なんだから」

 彼らの文脈から類推するに、紅円はずいぶん「優等生」らしく敬意を払われていたのだと見て取れた。
 文章とアルバムの写真を照らし合わせながら、しばし熟読した。
 自分の12歳と思い合わせ、今の少年達はずいぶん優しく礼儀正しいことだと思った。

 母に夕食を頼んでおいた。

・うどの酢味噌和え
・うどの皮のきんぴら
・イカ刺し
・煮魚(黒ガレイ)
・春巻
・鶏唐揚げ
・混ぜご飯

 など、注文しておいた通りの、和風メニューだった。
 素朴な献立だが、心づくしで、美味だった。
 やがて仕事帰りの妹もやってきて、7人で食卓を囲んだ。

 久しぶりに会ったニコは照れているようだった。
 あまりかまって嫌われるのは得策ではないと考え、放っておいた。
 すると、新しく買ったというブライスの写真集を手に、近づいてきた。
 いろんな作家たちがそれぞれ、衣装やメイクに趣向を凝らした素晴らしいものだ。
 居間のソファで二人、それをゆっくりめくった。
posted by TAKAGISM at 01:51| Comment(3) | 雑感
この記事へのコメント
ああ…いいですね。
色々とあたたかいですねぇ…。
Posted by poroko at 2008年03月19日 08:32
いいですね、子供の育て方もそれぞれ家庭の状況も違うし、べったりいつも一緒が良いわけではないし。
子供は親のどんなところを見て育つんでしょうね、親に一本筋の通ったものさえあれば良いのかもしれない、と今回のブログを見て思いました。
Posted by k at 2008年03月19日 09:30
ぐっちゃん、卒業おめでとう!
フィーヤンでずっと見てきたからなんだか感慨深いものがあります。
Posted by 忙しママ at 2008年03月19日 11:57
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。