ロス・ブラウン(ホンダ):独占インタビュー
Exclusive interview - Honda’s Ross Brawn
ホンダはロス・ブラウンがチーム代表になって初めてのレース、オーストラリアGPで惜しくもポイントを逃した。ジェンソン・バトンは1周目にクラッシュしたが、ルーベンス・バリチェロは6位に入賞した。しかし赤信号での走行により失格となった。
リタイヤと失格はブラウンが期待していたような結果ではなかったが、彼は、昨年見られなかったポイント争いをしたことは事態が正しい方向に進んでいることを前向きに受け止めている。
Q:ロス、ホンダ移籍後の初レースが終わりました。どのように総括しますか?
ロス・ブラウン:ポイントを獲得するチャンスがあったので残念だった。総合的に最も競争力のあるマシンではないが、このレースには向いていたんだ。ミスをして、ピットレーン出口の赤信号を無視したのは残念だが、言い訳はできない。チームはとても頑張ったのにチャンスをつかむことができなかったことにがっかりしている。
Q:1996年あなたがフェラーリに移籍したとき、チームは問題を抱えていました。今回も問題を抱えているチームに移りました。他にも当時と今の状況との間に類似点がありますか?
ロス・ブラウン:おそらくね。ホンダのポテンシャルは非常に高い。非常に優秀なプロ集団がいるので、結果を出せるあらゆる要素を持ていると楽観視している。これから数年間のチャレンジを楽しみにしている。フェラーリで残したような結果を出したいね。そうなれば素晴らしいだろう。スタートの状況は同じなので、同じ結果にならないとも限らないだろう? 様子を見よう!
Q:あなたがホンダに移籍したのは11月末なので、大きな転換はまだ期待できません。でも、これまでのところあなたは計画に従って開発が進んでいると思いますか?
ロス・ブラウン:最初のうちは、仕事をどういう風にしているのか観察している。なぜなら仕事の進め方が違う場合があるからね。でもわたしがこれまでなじんできたやり方とほとんど変わらない。それに「これは以前にやったことだし、今度はこうしたい」という姿勢で移籍したくなかった。だから、すべてがどういう風に機能するかを確認するために時間をかけた。チームの能力を高める、将来強いチームにするためにリストラを始めている。第一印象はとても前向きだよ。いいスタッフがいるし、必要なリソースや設備もすべてある。あとはこれらを活用しなければならない。
Q:2006年の好成績のあと、昨シーズンチームが不振だったことについて、考えるところがあるでしょうね?
ロス・ブラウン:ああ、いくつかあるよ。わたしがよく知っているマシンとここのマシンを比べると、あまり強くない部分がある。改善できるところがわかるんだ。チームの問題のひとつは、2005年と2006年のマシンがよかった理由がわからないことだった。だからパフォーマンスが落ちるとどうすればよいかわからなかったんだ。だからマシンをよく理解すること、そしてマシンが何をしているのかを判断し、マシンを設計・開発することが必要だ。そうすれば将来もっと一貫性が高まるだろう。
Q:チームは最初の3戦に出かける前、新しい空力学パーツを中心にヘレスで3日間のプライベート・テストを行いましたね。これらの新パーツは大きな効果がありましたか? 次の2戦にも持ち込むのですか?
ロス・ブラウン:テストはとてもよかったし、予定通りだった。このマシンは最初から低スペックから初戦前にこの新しいスペックにするよう計画していた。そういう計画だったし、空力学グループが予想したことがトラックで再現されたので期待が持てた。そうでなければ本当に厳しいチャレンジになっただろう。
Q:何年間も一緒に働き、あなたの対策をトラック上で形にしてきたルーベンスがいることは役にたっていますか?
ロス・ブラウン:そう、以前仕事をしたドライバーがいるのは助かるね。何より互いを知るための時間を無駄にしなくていい。ジェンソンもとてもよいドライバーだと思うが、一緒に仕事をすることを学んでいるところだ。だからルーベンスが優先事項を教えてくれるので助かっている。
Q:あなたは、並外れた才能があり、辛抱強くパフォーマンスをチームに求めるミハエル・シューマッハと10年間仕事をしてきました。ジェンソンとルーベンスの場合はどうですか?
ロス・ブラウン:そうだね、大きな違いがある。ミハエルはあらゆるドライバーにとってグランプリ・レーサーの基準だった。ミハエルのようなレベルのドライバーと一緒に仕事ができてラッキーだった。彼のようなドライバーは10年にひとりしか現れない。今は少し違うね。でもふたりのドライバーにはとても満足している。パドックを見渡しても、彼ら以外に特に選びたいドライバーはいないよ。
-Source: The Official Formula 1 Website
-Mobile: Amazonモバイル
リタイヤと失格はブラウンが期待していたような結果ではなかったが、彼は、昨年見られなかったポイント争いをしたことは事態が正しい方向に進んでいることを前向きに受け止めている。
Q:ロス、ホンダ移籍後の初レースが終わりました。どのように総括しますか?
ロス・ブラウン:ポイントを獲得するチャンスがあったので残念だった。総合的に最も競争力のあるマシンではないが、このレースには向いていたんだ。ミスをして、ピットレーン出口の赤信号を無視したのは残念だが、言い訳はできない。チームはとても頑張ったのにチャンスをつかむことができなかったことにがっかりしている。
Q:1996年あなたがフェラーリに移籍したとき、チームは問題を抱えていました。今回も問題を抱えているチームに移りました。他にも当時と今の状況との間に類似点がありますか?
ロス・ブラウン:おそらくね。ホンダのポテンシャルは非常に高い。非常に優秀なプロ集団がいるので、結果を出せるあらゆる要素を持ていると楽観視している。これから数年間のチャレンジを楽しみにしている。フェラーリで残したような結果を出したいね。そうなれば素晴らしいだろう。スタートの状況は同じなので、同じ結果にならないとも限らないだろう? 様子を見よう!
Q:あなたがホンダに移籍したのは11月末なので、大きな転換はまだ期待できません。でも、これまでのところあなたは計画に従って開発が進んでいると思いますか?
ロス・ブラウン:最初のうちは、仕事をどういう風にしているのか観察している。なぜなら仕事の進め方が違う場合があるからね。でもわたしがこれまでなじんできたやり方とほとんど変わらない。それに「これは以前にやったことだし、今度はこうしたい」という姿勢で移籍したくなかった。だから、すべてがどういう風に機能するかを確認するために時間をかけた。チームの能力を高める、将来強いチームにするためにリストラを始めている。第一印象はとても前向きだよ。いいスタッフがいるし、必要なリソースや設備もすべてある。あとはこれらを活用しなければならない。
Q:2006年の好成績のあと、昨シーズンチームが不振だったことについて、考えるところがあるでしょうね?
ロス・ブラウン:ああ、いくつかあるよ。わたしがよく知っているマシンとここのマシンを比べると、あまり強くない部分がある。改善できるところがわかるんだ。チームの問題のひとつは、2005年と2006年のマシンがよかった理由がわからないことだった。だからパフォーマンスが落ちるとどうすればよいかわからなかったんだ。だからマシンをよく理解すること、そしてマシンが何をしているのかを判断し、マシンを設計・開発することが必要だ。そうすれば将来もっと一貫性が高まるだろう。
Q:チームは最初の3戦に出かける前、新しい空力学パーツを中心にヘレスで3日間のプライベート・テストを行いましたね。これらの新パーツは大きな効果がありましたか? 次の2戦にも持ち込むのですか?
ロス・ブラウン:テストはとてもよかったし、予定通りだった。このマシンは最初から低スペックから初戦前にこの新しいスペックにするよう計画していた。そういう計画だったし、空力学グループが予想したことがトラックで再現されたので期待が持てた。そうでなければ本当に厳しいチャレンジになっただろう。
Q:何年間も一緒に働き、あなたの対策をトラック上で形にしてきたルーベンスがいることは役にたっていますか?
ロス・ブラウン:そう、以前仕事をしたドライバーがいるのは助かるね。何より互いを知るための時間を無駄にしなくていい。ジェンソンもとてもよいドライバーだと思うが、一緒に仕事をすることを学んでいるところだ。だからルーベンスが優先事項を教えてくれるので助かっている。
Q:あなたは、並外れた才能があり、辛抱強くパフォーマンスをチームに求めるミハエル・シューマッハと10年間仕事をしてきました。ジェンソンとルーベンスの場合はどうですか?
ロス・ブラウン:そうだね、大きな違いがある。ミハエルはあらゆるドライバーにとってグランプリ・レーサーの基準だった。ミハエルのようなレベルのドライバーと一緒に仕事ができてラッキーだった。彼のようなドライバーは10年にひとりしか現れない。今は少し違うね。でもふたりのドライバーにはとても満足している。パドックを見渡しても、彼ら以外に特に選びたいドライバーはいないよ。
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