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ページ更新時間:2008年03月19日(水) 03時34分

ダライ・ラマ14世、暴動続けば「引退」

国際3807162
 チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は18日、チベットで暴力が続くのならば政治的指導者から退くと述べました。
 「もし、事態が収拾できない状態になれば、退位が唯一の選択肢だ」(ダライ・ラマ14世)

 チベット亡命政府のあるインドのダラムサラで会見したダライ・ラマ14世は、チベットでの暴力が収拾しなければ、チベット亡命政府の政治的指導者の立場から退く考えを示しました。

 また、今回の暴動について、中国の温家宝首相が「ダライ・ラマ一派が画策したもの」と非難しましたが、ダライ・ラマ14世はこれを全面否定するとともに「我々が暴動を抑制することはできない」と、中国政府に対話による解決を強く求めました。

 こうした中、中国中央テレビは、暴動に参加した100人が出頭したと報じました。しかし、チベット亡命政府側は、治安部隊が厳しい捜索を行い、チベット人を拘束していると伝えています。

 一方、スイスのローザンヌにあるIOC=国際オリンピック委員会の本部前で、チベット人らおよそ600人が抗議デモを行い、北京オリンピックを控えた中国に圧力をかけるよう強く迫りました。さらに、聖火リレーがチベット自治区を通過しないよう訴えました。

 また、フランスのクシュネル外相は、チベット自治区での暴力が続いた場合、EU=ヨーロッパ連合は北京オリンピックの開会式への不参加を検討すべきだ、と述べ、中国を牽制しました。(18日23:12)

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