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<裁判員制度>被告否認の事件で連日開廷 3日間で判決

3月18日21時8分配信 毎日新聞


 東京都墨田区で07年、乗用車で女性に衝突してバッグを奪ったとして、強盗傷害罪に問われた青梅市の無職、犬飼宗一郎被告(50)は18日、東京地裁(川口政明裁判長)の初公判で「強盗しようと思って車で接触したわけではない」と無罪を主張した。来春スタートする裁判員制度をにらみ、公判は20日の春分の日を除いて3日連続で開かれ、21日に判決が言い渡される。

 市民が参加する裁判員制度では、公判は原則として連日開廷され、約9割が5日以内に終わると想定されている。制度スタートを控え、短期集中型の審理が増えているものの、被告が否認している重大事件の連日開廷は珍しいという。

 この日は双方が冒頭陳述を実施。検察側は大型スクリーンにイラストや地図を映し出し「被告は負傷状況も確認せずに即座にバッグを拾い上げた。犯行がばれないように、ナンバープレートに白い紙を張って隠していた」と指摘した。一方、弁護側は紙などを見ず、裁判官に語りかけるように冒頭陳述を行い「事件は関係者の勘違い。過失で車をぶつけてしまった。バッグを車に運んだのは病院に運ぶためだった」と述べた。

 事前の公判前整理手続きで、争点は「わざと乗用車を衝突させて、バッグを奪うつもりがあったか」に絞り込まれ、証人尋問も3人に限定した。19日は証人尋問や被告人質問などを実施。21日午前には論告求刑と弁護側の最終弁論があり、同日夕方に判決を言い渡す予定だ。

 起訴状によると、犬飼被告は07年1月、墨田区の道路を歩いていた女性(当時45歳)にレンタカーで衝突し、現金2万5000円などが入ったバッグを奪い、ひざにけがをさせた。【銭場裕司】

最終更新:3月18日21時8分




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