離婚協議中の妻の首を絞めて殺害したとして、三重県警四日市西署は１６日、同県四日市市桜町、トラック運転手、上田徹容疑者（２０）を殺人容疑で緊急逮捕した。

　調べでは、上田容疑者は１６日午前２時ごろ、同県菰野町千草の道路上に駐車した乗用車の中で、飲食店店員の妻綾さん（１８）と別れ話中に口論となり、綾さんの首を両手で絞めて殺害した疑い。上田容疑者から携帯電話で相談を受けた母親（４３）が午前３時ごろ、１１０番通報。通報を受けた署員が、四日市市内の病院に綾さんの遺体を載せてきた上田容疑者を発見し、逮捕した。

　上田容疑者と綾さんは０６年１１月に結婚したが、今月上旬から別居し、離婚協議中だった。

　綾さんは２月末までの約１年間、近所のコンビニエンスストアで週３回ほどアルバイトしていた。一緒に働いた男性店員（３２）によると勤務態度はまじめで、明るい性格のため客からも好かれていた。店員は「家庭のことで悩んでいる様子はなかった。迎えに来た上田容疑者と一緒に帰ることもあった」と驚いた様子で話していた。上田容疑者も高校生のころ同じ店で働いていたが「よく働き、温厚だった」という。【飯田和樹、山口知】