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仏外相が「EUは五輪開会式の不参加検討すべき」 チベット騒乱問題 (1/2ページ)
中国西部チベット自治区ラサから中国各地に飛び火している僧侶らによる大規模騒乱の北京五輪への影響が出始めている。フランスのクシュネル外相は18日、騒乱が続けば、欧州連合(EU)は北京五輪開会式への不参加を検討すべきだとしたほか、台湾の最大野党、中国国民党の馬英九・次期総裁候補も当選後、五輪ボイコットを排除しないとの声明を発表した。国際オリンピック委員会(IOC)本部のあるスイス・ローザンヌでは同日、スイスのチベット人らのデモ行進が行われ、「ロゲ(IOC会長)さん、あなたの沈黙がチベット人を死なせる」と書いた横断幕を掲げ、中国に圧力をかけるようせまった。選手の間でもボイコットを検討する動きが出始めており、選手が抱く不安や嫌悪感を止めるのは容易ではない。
【パリ=AP】クシュネル仏外相は18日、中国チベット自治区での騒乱が続けば、EUが北京五輪開会式へのボイコットを検討すべきだとする考えを示した。記者団に、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)や欧州議会の一部が、五輪開会式ボイコットを求めていることについてたずねられ、答えた。
同外相は今月28、29の両日にスロベニアで開く予定のEU外相理事会で、この問題について討議するよう提案する考えを示したが、「フランス政府の立場とは一致しない」とし、フランスは競技自体はボイコットしないと述べた。