高知放送局

2008年3月18日 23時51分更新

東洋町議会 当初予算案否決

去年、高レベル放射性廃棄物の処分場問題で揺れた東洋町で、18日、3月定例議会が開かれ、町側が提案した新年度の当初予算案が否決されました。町長は、改めて臨時議会を開き、同意を求める方針です。

高レベル放射性廃棄物最終処分場の調査応募をめぐり、去年4月に町長選挙が行われた東洋町では、反対を訴え当選した沢山保太郎町長が、3月定例議会に、一般会計の総額で20億3800万円あまりの新年度当初予算案を提出していました。
予算案には、町の施設を管理運営する会社を新たに設立することや、これまで町の商工会に出していた補助金を大幅に削減することなどが盛り込まれており、議会では、財政が厳しいのは理解できるが、突然、補助金を大幅に削るのは性急すぎるなどの意見が出されていました。
18日は予算案への採決が行われましたが、議員からは、設立する会社の経営実態が見えないなどといった意見が出され、採決の結果、予算案は、6対3の反対多数で否決されました。
東洋町の当初予算案が否決されるのは、放射性廃棄物の問題で前の町長と議会が対立した去年の3月定例議会に続いて2年連続です。反対した議員の1人は、「前の町長の時と比べると、あまりに段差が激しい予算となっているため、同意できない」などと話していました。
一方、沢山町長は、「予算案がなぜ否決されるのかわからない。
一部修正して、今月じゅうに臨時議会を開き、同意を求める」と話していました。