つくばに場外車券場計画　議会は継続審査へ

　茨城県つくば市に競輪の場外車券場を建設する計画があり、市議会つくばエクスプレス関連まちづくり推進特別委員会（吉葉茂委員長）は１７日、市民から提出されていた車券場建設に反対する請願を継続審査とした。

　事業計画書によると車券場は「サテライトつくば」の名称で、つくばエクスプレス（ＴＸ）万博記念公園駅西側の「上河原崎・中西特定土地区画整理事業地」に建設、今年１２月の運用開始を目指す。年間約３００日の営業で、１日約２０００人の来場者のうち半数がＴＸを利用すると見込んでいる。

　請願は、車券場ができると治安悪化や交通渋滞の増加、住宅建設が遅れる−と指摘。

　委員会では、「子供たちの通学路であり交通事故が心配だ」との意見が出る一方、「沿線開発が遅れており有効利用を考えるべきだ」との意見もあり、継続審査となった。

　同地区は駅からの距離が離れていることなどから沿線開発が遅れており、地権者は誘致に積極的とされる。反対する市民は「学園都市つくばに車券場は似合わない」と主張している。