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ウォン安:1ドル=1050ウォン台も時間の問題か

 米国の金融危機が高まりつつあることから、ドルに対するウォンは1ドル=1029.2ウォンにまで一気に下落した。先週金曜日(14日)に比べると、31.9ウォンも価値が下がったことになる。世界的なドル安にもかかわらず、ウォンだけがドルに対して安値を付けていることから、円に対してもこの日100円=1061.6ウォンの安値を付けた。

 専門家は、米国のサブプライム問題の影響による米国金融機関の流動性不安がある程度解消されるまでは、引き続きウォン安が続くとみている。外国人が韓国市場で株を大量に処分してドルを確保しようとしているためだ。外換銀行外貨運用チームのキム・ドゥヒョン次長は、「1030ウォン台を割り込めば、1050ウォン台も時間の問題となる」と述べた。また円高もさらに進むとの見方が支配的だ。

 国際金融市場が不安定化していることから円キャリー資金も再び日本に戻りつつある上に、3月末の決算を控えて日本企業の海外法人が本国に大量の円を送金しており、世界的に円に対する需要が高まる可能性もあるからだ。ある銀行役員は、「ウォンの独歩安が続けば、海外から韓国の金融市場には何か問題があるのではと受け取られる可能性が高まる。政府が対応のタイミングを誤れば、外国人投資家の資金流出ラッシュがさらに本格化するだろう」と述べた。

17日午後の外換銀行本店(ソウル市中区乙支路2街)のディーリングルームの電光板には、1ドル1029.20ウォンと表示されている。この日ウォンはドルに対して30ウォン以上急激に値を下げ、取引時間中に一時1ドル=1030ウォンを割り込む場面もあった。/写真=朱完中(チュ・ワンジュン)記者

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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