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「ダライ・ラマの陰謀」 チベット騒乱で中国政府が宣伝工作を本格化 (2/2ページ)
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「旗印を鮮明にする」とは、1989年の天安門事件で、共産党が軍を使い民主化運動を弾圧した際にも使われた言葉だ。中国筋は「今後の方向や力量を指すもので、党の指導思想と行動指針となるもの」だと解説する。つまり「今回の事件にはダライ・ラマ集団との長期的かつ先鋭的な闘争が反映されており、事態に確固たる態度でのぞみ、旗印を鮮明にすること」で、国民を宣伝していくことだという。
騒乱が波及している四川省の「アバ日報」も18日付で同様の文言を掲載。全国系主要紙も同日、「旗印を鮮明にせよ」とする国営新華社の配信記事をいっせいに掲載し、騒乱がダライ・ラマ14世によって「入念に計画された事件」であるとする宣伝工作を強化している。
一方、中国政府は外交面でも「外国の政府当局者がダライ・ラマと会見したり、その分裂活動に便宜を図ったりすることに断固反対する」(秦剛報道官)と表明。内外の通じてダライ・ラマ支持の阻止に全力をあげる姿勢を示している。