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今晩の話題
(2008年3月18日 夕刊 1面)
「妊婦さん応援」
久米島町と多良間村、渡名喜村が、島の妊婦が島外で出産するための関連費用を助成する二〇〇八年度予算案を議会に提案した。
多良間と渡名喜の村議会はすでに予算案を可決。久米島も全議員が賛同していることから、今月下旬の本会議最終日に可決される見通しだ。島内在住の妊婦を「応援」する離島の自治体主体の助成は県内では今回が初めて。
感心するのは、財政的に厳しい自治体なのに単独事業として助成を決断したことだ。「予算的な問題ではない。行政の姿勢を示した」(多良間村民生課)という住民サービス重視の判断に拍手を送りたい。久米島町福祉課も住民の声を受け止め、町長と掛け合いゴーサインの即答を得た。
三自治体の対応は島の少子化対策という点で共通する。
海を渡って他の自治体の病院に行き、出産のために一定期間入院する。このため、妊婦からは「経済的な負担が大きい」と切実な声が寄せられていた。三町村はその要望に応えたが、実際には、自治体の財政負担も軽視できない。
ある担当者は「県の補助金が得られないか。いくつかの自治体と連携して考えたい」と話す。三位一体の地方税財政改革が進み、離島自治体は必死に耐えている。県全体で何とか支えることはできないものか。大きなおなかで飛行機や船に乗る妊婦らの姿を想像しながら、そう思う。(金城雅貴)
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