「運転免許返納して、得しよう」 高齢者らに特典2008年03月18日14時48分 運転免許を返納して、得しよう――。東京都内のホテルや遊園地、百貨店など37の企業・団体が協議会をつくり、運転免許を返納した高齢者らを対象に利用料や商品の割引サービスを4月1日から始める。警視庁は高齢ドライバーによる悲惨な事故を減らそうと免許返納を呼びかけているが、「一番の身分証明書を手放すのは不安」との理由で進んでいない。同庁によると、業種を超えてこうした取り組みをするのは全国で初めてという。 割引を行うのは「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」で、18日に発足式を開いた。 免許返納の際に交付される免許証そっくりの「運転経歴証明書」を提示すれば、帝国ホテル(千代田区)は直営店の飲食代1割引き、浅草花やしき(台東区)は定価1000円の乗り物券が700円、伊勢丹(新宿区)は配送料無料、飲料メーカーの伊藤園(渋谷区)は直営店の商品1割引きといった具合。原則的に都内に住む人か通勤通学する人に限られるが、家族を対象にする企業もある。 同庁交通総務課によると、自主返納制度は98年4月の道路交通法改正で導入されたが、昨年の返納者は1294人(うち65歳以上1237人)にとどまる。同庁は「経歴証明書は記載事項も免許証とかわらず各種証明になる」と説明し、現在の3倍の3600人を年間目標に掲げる。 制度を知ってもらおうと同庁が今年1月に協力を呼びかけたところ、参加企業が続出。自主的に会合を繰り返して準備作業を進め、共通ロゴマークをつくった。 参加企業と割引内容は19日に警視庁のホームページに掲載される。 PR情報社会
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