2008年3月18日 11時51分更新
佐賀市の県立病院好生館の館長と外科医6人が今月末で退職することになり、外科医については佐賀大学から医師の派遣を受けるものの館長については後任が決まっていないことがわかりました。
佐賀県によりますと佐賀県立病院好生館は河野仁志館長と現在8人いる外科の医師のうち6人が今月末で退職するということで外科医については佐賀大学から医師の派遣を受けるものの館長については後任は決まっていないとういことです。
県健康福祉本部の佐藤敏行本部長は17日、開かれた県議会の県立病院建設等特別委員会で「今回の外科の医師の入れ替わりについて県民に心配と不安を与えお詫び申しあげる」と謝罪しました。
県立病院好生館は現在、九州大学の第2外科から外科の医師の派遣を受けていますが、委員会で佐藤本部長は「医師の受け入れを九州大学だけに限ることはできないとの意向を伝えたら九州大学から先月、第2外科のみで対応するのでなければ医師を派遣できないと言われた。
佐賀大学医学部の外科に医師の派遣をお願いして、患者の引継ぎを行っている」と説明しました。
好生館から医師を引き上げることについて九州大学第2外科の責任者の前原喜彦教授は「4月以降も医師を派遣する予定だったが、佐賀県が2月末に派遣を断ってきたので引きあげざるを得なかった。外科医療はさまざまな専門の外科医がチームを組んで治療に当たるもので、これまで通り第2外科で対応したいと佐賀県には伝えていたが受け入れられなかった」と話しています。